市況概況 - まとめ -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

日経平均は14円安と小幅続落も底堅さ示す

1.概況
本日の日経平均は14円安の1万9869円と小幅に続落しました。TOPIXも小幅に下落しましたが、JPX日経400や新興市場のマザーズ指数は小幅に上昇しています。先週末の米国市場で主要指数が高安まちまちと支援材料になりにくいなか、ドル円が113円台前半まで円高に振れたことを嫌気し、日経平均は130円安と続落して寄り付きました。日経平均は寄り付き後に140円超まで下げ幅を広げましたがそこが1日の安値となるとその後は徐々に下げ幅を縮める展開となりました。前場を41円安で終えた日経平均は後場に入るとさらに下げ幅を縮めました。日経平均はプラスに転じることはできなかったものの、14円安と1日の高値で取引を終え底堅さを示した1日となりました。東証1部の売買代金は2兆6519億円と引き続き2兆円台後半の高水準でした。東証33業種は3%を超える上昇となった不動産業や水産・農林業など15業種が上昇しました。一方で2%を超える下げとなった鉄鋼や鉱業、石油石炭製品など18業種が下落しています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は、高安まちまちとなりました。売買代金トップに入った任天堂(7974)や2017年度の業績見通しを発表した東芝(6502)、今期の業績予想が市場予想を上回った日立(6501)はそれぞれ上昇しました。一方でソフトバンクグループ(9984)、三菱UFJ(8306)、トヨタ自動車(7203)、ソニー(6758)などはそれぞれ下落しました。材料が出たところでは、日本郵政(6178)が買収を検討していると報じられた野村不動産(3231)はストップ高となりました。日本郵政も小幅に上昇しています。不動産業界での大型買収報道に触発されてか、不動産関連銘柄の上昇が目立ちました。NTT都市開発(8933)が9%高となったほか、東急不動産ホールディングス(3289)、東京建物(8804)、三井不動産(8801)、住友不動産(8830)などがそれぞれ大きく上昇しました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は続落となったものの、寄り付きから下げ幅を100円以上縮めて高値引けと底堅さを示した1日となりました。日経平均の予想PERは昨日時点で15.1倍と割高感のある水準ではなく、下げたところでは一定の押し目買いが入りやすい状況にあるようです。一方で東証1部の騰落レシオは132%と一般的に過熱感のある120%を上回っており、テクニカル的な過熱感をこなしつつ2万円回復を達成できるかが今週の注目材料となりそうです。

(マネックス証券 プロダクト部 益嶋 裕)

バックナンバー


マネックスレポート一覧

当社の口座開設・維持費は無料です。口座開設にあたっては、「契約締結前交付書面」で内容をよくご確認ください。
当社は、本書の内容につき、その正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではございません。
提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更または削除されることがございます。当社は本書の内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。本書の内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。内容に関するご質問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。

利益相反に関する開示事項

当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、ならびに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。