市況概況 - 朝 -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

米国市場はハイテク株に買い戻しが入り反発 ダウ平均とS&P500は史上最高値を更新 日本市場は米国株高で上昇か

NYダウ: 21328.47  △92.80 (6/13)
NASDAQ: 6220.37  △44.90 (6/13)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場はハイテク株に買い戻しが入ったことや金融株が買われたことで反発し、ダウ平均とS&P500株価指数が史上最高値を更新しました。上昇して始まったダウ平均はその後もじりじりと上げ幅を広げると92ドル高の21,328ドルと反発し、9日に付けた史上最高値を更新してこの日の高値圏で取引を終えています。また、S&P500株価指数も10ポイント高の2,440ポイントと3日ぶりに反発し、こちらも2日に付けた史上最高値を更新しています。さらにハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も44ポイント高の6,220ポイントと3日ぶりに反発しています。

2.経済指標等
5月の米卸売物価指数(PPI)は前年同月比2.4%上昇し市場予想を上回りました。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち素材や情報技術、エネルギーなどの10業種が上げました。一方で電気通信サービスが1%安となっています。

4.個別銘柄動向
前日まで下げがきつかったハイテク株に買い戻しが入り、「FAANG」と呼ばれるフェイスブック(FB)、アマゾン・ドット・コム(AMZN)、アップル(AAPL)、ネットフリックス(NFLX)、グーグルの持ち株会社アルファベット(GOOGL)が揃って反発しました。画像処理半導体大手のエヌビディア(NVDA)やマイクロソフト(MSFT)、インテル(INTC)も上げています。また、米財務省がドッド・フランク法(金融規制改革法)刷新に向けた報告書を公表したことを受けて規制緩和への期待が高まり金融株も買われ、JPモルガン・チェース(JPM)やゴールドマン・サックス(GS)が堅調でした。一方でリストラ策の一環として400人規模の人員削減に踏み切ると発表した総合小売りのシアーズ・ホールディングス(SHLD)が売られたほか、既存店売上高の減少見通しを示したレストランチェーンのチーズケーキ・ファクトリー(CAKE)が急落しています。

5.為替・金利等
長期金利は前日と変わらずの2.21%となりました。ドル円は小動きで110円近辺で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
米国株高を受けて本日の日本市場は上昇してのスタートが予想されます。今晩に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え様子見となりやすいなかで日経平均がどこまで上値を伸ばせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)

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