市況概況 - まとめ -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

重要イベントを前に方向感出ず日経平均は15円安と小動き 今夜はFOMCに注目

1.概況
本日の日経平均は15円安の1万9883円と小幅に3日続落しました。TOPIXやJPX日経400も下落しましたが、新興市場のマザーズ指数は1%高としっかりでした。昨日の米国市場でハイテク株比率の高いナスダック総合指数を含めた主要指数が上昇し、ドル円がやや円安に振れたことを受け日経平均は75円高と反発して寄り付きました。日経平均は寄り付き後に上げ幅を広げてまもなく111円高と1日の高値をつけました。ただし米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を今夜に控えるなかで上値追いとはならず、その後は徐々に上げ幅を縮める展開となりました。前引け前に一時マイナスに転じる場面もあった日経平均は後場に入ると小幅なプラス圏でのもみ合いとなりました。大きな方向感は出ないまま日経平均は結局15円安と小安く取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆2075億円となりました。東証33業種は空運業や陸運業など18業種が上昇しました。一方で石油石炭製品や非鉄金属など15業種が下げています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は下落した銘柄が目立ちました。売買代金トップの任天堂(7974)こそ1.8%高と上げたものの、ソフトバンクグループ(9984)、三菱UFJ(8306)、東芝(6502)、三井住友(8316)、トヨタ自動車(7203)、KLab(3656)などがそれぞれ下げています。材料が出たところでは、小野薬品工業(4528)が5%超の大幅高となりました。発行済株式総数の4%近くにあたる2000万株の自社株買いを行うと発表したことが好感されました。また、土地活用やアパート経営を提案する東建コーポレーション(1766)は14%近い大幅高で上場来高値を更新しました。昨日発表した2017年4月期決算で営業利益が前期比40%増と好調だったほか、今期の業績予想も増収増益としたことが好感されました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
昨日に引き続き重要イベントを前にしているとあって日本市場は大きな方向感が出ませんでした。今夜の米国市場ではFOMCの結果発表が行われます。3月に続いて利上げを実施する可能性は極めて高いとみられており、利上げの実施自体は既にマーケットに織り込まれていると考えられます。注目されているのは、今年中にも開始されるとの予想もあるFRBのバランスシート縮小について何らかの示唆があるか、そしてFOMCメンバーの経済や金利の予測である「プロジェクション」に3月時点から変化があるかの2点です。バランスシート縮小についての示唆がなく、プロジェクションにも大きな変化がない場合円高要因となる可能性があり注意が必要です。

(マネックス証券 プロダクト部 益嶋 裕)

バックナンバー


マネックスレポート一覧

当社の口座開設・維持費は無料です。口座開設にあたっては、「契約締結前交付書面」で内容をよくご確認ください。
当社は、本書の内容につき、その正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではございません。
提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更または削除されることがございます。当社は本書の内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。本書の内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。内容に関するご質問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。

利益相反に関する開示事項

当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、ならびに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。