市況概況 - まとめ -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

日経平均は44円安と小幅に反落 来週はFOMCと企業の決算発表が材料に

1.概況
本日の日経平均は44円安の2万99円と反落しました。TOPIXやJPX日経400も下落しましたが、新興市場のマザーズ指数は上昇しています。昨日の米国市場でダウ平均が下落したこと、ドル円が111円台まで円高に振れたことを受け日経平均は54円安の2万89円と反落して寄付きました。本日の日経平均は小幅なマイナス圏で大きな値動きは出ませんでした。寄付き後に下げ幅を10円足らずまで縮めた日経平均ですがプラスに転じることはできずに再び下げ幅を広げると、前場を51円安と寄付きと同水準で引けました。日経平均は後場に入っても小幅なマイナス圏での推移が続き、結局小幅安で取引を終えています。東証1部の売買代金は1兆9967億円と2兆円に達しませんでした。東証33業種は電気機器、機械、繊維製品、石油石炭製品、精密機器の5業種のみが上昇しました。一方で1%を超える下落となった鉱業や鉄鋼など28業種が下げています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップの任天堂(7974)、ソフトバンクグループ(9984)、トヨタ自動車(7203)などが下げた一方で出光興産(5019)、安川電機(6506)、ファナック(6954)などは堅調でした。中でも安川電機は売買代金3位の商いを集めて10%高と急伸し上場来高値を更新しました。昨日発表した第1四半期の売上高が前年同期比20%近い増収で営業利益は2倍以上になったうえ、通期の業績予想を上方修正したことが好感されました。また、マザーズ市場のはてな(3930)が一時ストップ高となりました。お昼休みの時間帯に任天堂と人気ゲームの連動サービスを共同開発したと発表し、後場から急騰しています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均はやや材料難の様相のなか、小幅に反落しました。来週は25日から26日にかけて連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されます。今回の会合で政策変更が行われる可能性は非常に低いとみられますが、早ければ9月の会合で行われるのではないかとの指摘もあるFRBのバランスシート縮小について何らかの示唆が行われるか注目されます。また、来週はいよいよ日本企業の第1四半期の決算発表が本格化してきます。27日は100社以上、28日は300社以上が決算発表を行います。日米とも企業の決算発表が材料になりそうです。

(マネックス証券 プロダクト部 益嶋 裕)

バックナンバー


マネックスレポート一覧

当社の口座開設・維持費は無料です。口座開設にあたっては、「契約締結前交付書面」で内容をよくご確認ください。
当社は、本書の内容につき、その正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではございません。
提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更または削除されることがございます。当社は本書の内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。本書の内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。内容に関するご質問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。

利益相反に関する開示事項

当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、ならびに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。