市況概況 - 朝 -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

先週末の米国市場は小幅に高安まちまち ダウ平均は3日連続で史上最高値を更新 日本市場は小動きでのスタートか

NYダウ: 21830.31  △33.76 (7/28)
NASDAQ: 6374.68  ▼7.51 (7/28)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
先週末の米国市場は小幅に高安まちまちとなりました。シェブロン(CVX)などの好決算を好感してダウ平均は続伸となり前日に続いて史上最高値を更新したものの、主力ハイテク株の一角に売りが出たことでS&P500株価指数とナスダック総合株価指数は続落となりました。朝方は40ドル安まで下落する場面もあったダウ平均ですが、しばらくして買いが優勢になるとじりじりと上げ幅を広げ引け間際には44ドル高まで買われました。結局ダウ平均は33ドル高の21,830ドルと4日続伸となり3日連続で史上最高値を更新しています。一方でS&P500株価指数が3ポイント安の2,472ポイントとなったほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も7ポイント安の6,374ポイントとなっています。

2.経済指標等
4-6月期の米GDP速報値は前期比年率換算で2.6%増となり市場予想と一致しました。4-6月期の米雇用コスト指数は前期比0.5%上昇したものの市場予想を下回っています。一方で7月の米ミシガン大学消費者態度指数確報値は93.4と速報値から上方修正され市場予想も上回りました。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち生活必需品や一般消費財・サービス、電気通信サービスなどの8業種が下げました。一方でヘルスケアと資本財・サービス、金融の3業種が上げています。

4.個別銘柄動向
決算で1株利益が市場予想を上回ったシェブロンが2%近く買われダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなりました。ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)も1%を超える上昇となり、シェブロンとユナイテッドヘルス・グループの2銘柄でダウ平均を30ドル近く押し上げています。同じく決算で1株利益が市場予想を上回ったメルク(MRK)も堅調でした。一方で1株利益が市場予想を下回ったエクソンモービル(XOM)が1%以上下げ、ダウ平均構成銘柄で下落率トップとなりました。ダウ平均構成銘柄以外では、売上高が大幅増収となった航空機部品のロックウェル・コリンズ(COL)が大幅高となりました。スターバックス(SBUX)は7-9月期の利益の見通しを引き下げたことを受け目標株価の引き下げが相次いだことで急落しています。

5.為替・金利等
先週末の長期金利は0.02%低い2.29%となりました。ドル円は110円台半ばで推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
先週末の米国市場がしっかりだった一方で、ドル円が円高となるなど強弱材料が入り混じる格好となっていることから本日の日本市場は小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか本日はドル円の動向をにらみながらの展開となりそうです。また、本日は10時に中国の製造業と非製造業の購買担当者景気指数(PMI)が発表されます。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)

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