市況概況 - 朝 -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

米国市場は高安まちまち ダウ平均は初の22,000ドル台乗せ 日本市場は小動きでのスタートか

NYダウ: 22016.24  △52.32 (8/2)
NASDAQ: 6362.65  ▼0.29 (8/2)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は高安まちまちとなりました。アップル(AAPL)の好決算を好感してダウ平均とS&P500株価指数は続伸となり、ダウ平均は連日で史上最高値を更新し初めて節目の22,000ドル台乗せとなったものの、半導体関連株に売りが出たことでなど上値を押さえられたナスダック総合株価指数は小幅に反落となりました。22,000ドルを上回ってスタートしたダウ平均はその後22,000ドルを挟んで揉み合う展開が続きましたが、一日を通して堅調に推移すると52ドル高の22,016ドルと7日続伸となり6日連続で史上最高値を更新して取引を終えています。また、S&P500株価指数も1ポイント高の2,477ポイントと続伸しています。一方でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は0.2ポイント安の6,362ポイントと反落しています。

2.経済指標等
7月のADP全米雇用リポートで民間部門雇用者数は17万8000人増となり市場予想を下回りました。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち電気通信サービスや不動産、エネルギーなどの6業種が下げ、電気通信サービスは1%を超える下落となりました。一方で情報技術や公益事業などの5業種が上げています。

4.個別銘柄動向
決算で売上高や1株利益が市場予想を上回ったアップルが5%近く上昇し、上場来高値を更新しました。アップル1銘柄でダウ平均を50ドル近く押し上げています。また、決算が市場予想を上回る増収増益となったGPS機器メーカーのガーミン(GRMN)や、決算が同じく増収増益で業績の見通しを引き上げた医療保険のヒューマナ(HUM)も5%近く上げています。さらにタイムワーナー(TWX)も決算が市場予想を上回ったことで小幅に上げています。一方でアプライドマテリアルズ(AMAT)やラム・リサーチ(LRCX)といった半導体関連銘柄が大きく下げたほか、決算が減収減益だった自動車ディーラーのオートネーション(AN)や、業績見通しが物足りないと受け止められた医療サービス大手のカーディナルヘルス(CAH)が大幅安となっています。なお、取引終了後に決算を発表した電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は予想を上回る増収となったことから時間外で大きく上げています。

5.為替・金利等
長期金利は0.02%高い2.27%となりました。ドル円は110円台後半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
昨日の米国市場でダウ平均は初の22,000ドル台乗せとなったものの、昨日の日本市場がアップルの好決算によるダウ平均の上昇をある程度織り込んで上げていたとみられることから、本日の日本市場は小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は売りが優勢となる場面で25日移動平均線(昨日時点で20,053円)などをサポートに底堅さをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)

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