市況概況 - まとめ -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

日経平均は98円高と反発も週間ベースで6週続落 今夜はイエレン・ドラギ両氏の講演内容に注目

1.概況
本日の日経平均は98円高の1万9452円と反発しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。昨日の米国市場で主要3指数は小幅に下落しましたが、ドル円が109円台まで円安に振れたことを受け日経平均は47円高と反発して寄り付きました。日経平均は寄り付き後に小動きで推移すると、前場を86円高で終えました。日経平均は後場寄りから上げ幅を広げると一時132円高の1万9485円と1万9500円の節目に迫る場面もありました。日経平均は引けにかけてやや上げ幅を縮めましたが、98円高と反発して取引を終えました。東証1部の売買代金は1兆7138億円と今週はすべて2兆円割れとなりました。東証33業種は鉄鋼や繊維製品など26業種が上昇しました。一方で水産・農林業や食料品、建設業など内需業種を中心とした7業種が下げています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は概ね上昇しました。売買代金トップの任天堂(7974)、三菱UFJ(8306)、トヨタ自動車(7203)、ソフトバンクグループ(9984)、三井住友(8316)、ファナック(6954)などがいずれも1%未満の上昇となりました。一方でキーエンス(6861)は1.5%安となりました。材料が出たところでは、資本・業務提携を発表したユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)とドンキホーテホールディングス(7532)がそれぞれ上昇しました。ユニー・ファミリーマートは4%近く、ドンキホーテは3%超の上昇となっています。また、出版事業や動画サイトの運営を手がけるカドカワ(9468)は自社株買いを発表したことが好感されて6%近く上昇しています。さらに、タカタ関連の特別損失の計上とそれに伴う業績予想の下方修正を発表したSUBARU(7270)も0.7%高と小幅に上昇しています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は円安進行を受け反発しましたが、週間ベースでは6週連続の下落となりました。日本企業の業績は好調で日経平均の予想PERは13倍台と割安感のある水準となっています。ただ、北朝鮮問題や米国の政権運営への懸念など不安材料が多い中ではなかなか買いが入ってきづらいとみられます。ただ、こうした局面こそ業績好調な優良株の売られすぎが発生しやすいと考えられ、そうした銘柄の打診買いが有効になりやすいと言えます。今夜の米国市場ではジャクソンホールでの経済シンポジウムでイエレンFRB議長とドラギECB総裁の講演が行われます。2人の発言次第で外国為替市場および米国株式市場が大きく動く可能性があり注意が必要です。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)

バックナンバー


マネックスレポート一覧

当社の口座開設・維持費は無料です。口座開設にあたっては、「契約締結前交付書面」で内容をよくご確認ください。
当社は、本書の内容につき、その正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではございません。
提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更または削除されることがございます。当社は本書の内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。本書の内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。内容に関するご質問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。

利益相反に関する開示事項

当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、ならびに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。