マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
米国市場は主要3指数が揃って史上最高値を更新 日本市場は米国株高と円安で続伸か
NYダウ: 22118.86 △61.49 (9/12)
NASDAQ: 6454.28 △22.02 (9/12)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場は北朝鮮やハリケーンへの懸念が後退し続伸となり、主要3指数が揃って史上最高値を更新しました。一時80ドル高近くまで買われるなど一日を通して堅調に推移したダウ平均は61ドル高の22,118ドルと3日続伸となり8月7日に付けた史上最高値を更新して取引を終えました。また、S&P500株価指数も8ポイント高の2,496ポイントとなり前日に続いて史上最高値を付けたほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も22ポイント高の6,454ポイントとなり9月1日に付けた史上最高値を更新しています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち電気通信サービスや金融、素材、エネルギーなどの9業種が上げ、電気通信サービスと金融が1%を超える上昇となりました。一方で公益事業と不動産が下げ、ともに1%を上回る下落となっています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではファイザー(PFE)が3%余り上昇し上昇率トップとなったほか、新たなグループの再編計画を発表したダウ・デュポン(DWDP)も2%を超える上昇となっています。また、ゴールドマン・サックス(GS)も今後3年間で50億ドルの増収計画を公表したことで2%を上回る上昇となり、ダウ平均を1銘柄で30ドル以上押し上げています。一方で新型iPhoneを発表したアップル(AAPL)は上昇して始まったものの、新型iPhoneが事前の報道通りの内容だったこともあって材料出尽くしとなり小幅に下げて取引を終えています。さらに大型ハリケーンの影響で米国の売上高が市場予想を下回りそうだとの見方からマクドナルド(MCD)が3%以上下落し、ダウ平均構成銘柄で下落率トップとなり1銘柄でダウ平均を35ドル余り押し下げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.03%高い2.16%となりました。ドル円はさらに円安となり110円台前半で推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国株高と円安を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか今週に入り200日移動平均線、25日移動平均線、100日移動平均線を次々と回復してきた日経平均が75日移動平均線(昨日時点で19,861円)を上回れるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)