市況概況 - 朝 -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

米国市場は買い材料に乏しく続落 ダウ平均は138ドル安 日本市場は大幅下落の後で反発してのスタートか

NYダウ: 23271.28  ▼138.19 (11/15)
NASDAQ: 6706.21  ▼31.66 (11/15)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は買い材料に乏しいなか続落となりました。74ドル安でスタートしたダウ平均は下げ幅を広げると166ドル安まで売られましたが、その後切り返すと昼前に64ドル安まで下げ幅を縮める場面もみられました。しかし、上値は重く下げ幅を再び三桁に広げ軟調に推移すると結局138ドル安の23,271ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も31ポイント安の6,706ポイントとなっています。

2.経済指標等
10月の米小売売上高は前月比0.2%増となり市場予想を上回りました。また10月の米消費者物価指数(CPI)も変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数が前年同月比1.8%上昇し市場予想を上回っています。一方で11月のニューヨーク連銀製造業景況指数は19.4となり市場予想を下回りました。9月の米企業在庫は前月比変わらずとなり市場予想と一致しています。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち9業種が下げ、エネルギーと生活必需品が1%を超える下落となったほか、公益事業も1%近く下げています。一方で金融と電気通信サービスが上げています。

4.個別銘柄動向
10-12月期の配当を7-9月期から半減させると発表したことから2日連続で大幅安となっていたゼネラル・エレクトリック(GE)が2%高と反発し、ダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなっています。また、ナイキ(NKE)も1%を上回る上昇となったほか、JPモルガン・チェース(JPM)も1%近く上げています。一方でキャタピラー(CAT)が2%を超える下落となりダウ平均構成銘柄で下落率トップとなっています。ダウ平均構成銘柄以外では、決算が減益で通期の収益見通しが慎重と受け止められたディスカウントストア大手のターゲット(TGT)が10%近く下げ急落しています。決算が市場予想を下回った美容用品を手掛けるサリー・ビューティ・ホールディングス(SBH)も大幅安となっています。

5.為替・金利等
長期金利は0.05%低い2.32%となりました。ドル円は円高に振れ112円台後半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は大幅下落の後ということもあって反発してのスタートが予想されます。昨日の米国市場が下落し、ドル円も円高となるなど買い材料に乏しいなかで日経平均が堅調さを維持し、節目の22,000円を本日も維持できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)

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