マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
米国市場は主要3指数が揃って史上最高値を更新 日本市場は米国株高で続伸か
NYダウ: 23590.83 △160.50 (11/21)
NASDAQ: 6862.48 △71.76 (11/21)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場はアジアや欧州の株高を受けて続伸し、主要3指数が揃って史上最高値を更新しました。昼前に190ドル高近くまで上げ幅を広げその後も高値圏で推移したダウ平均は取引終盤にやや上げ幅を縮めたものの、結局160ドル高の23,590ドルとなり8日に付けた史上最高値を更新して取引を終えています。また、S&P500株価指数も16ポイント高の2,599ポイントとなり、こちらも8日に付けた史上最高値を更新しています。さらにハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も71ポイント高の6,862ポイントとなり、こちらは16日に付けた史上最高値を更新しています。
2.経済指標等
10月の米中古住宅販売件数は年率換算で前月比2.0%増の548万戸となり市場予想も上回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち電気通信サービスを除く10業種が上げ、情報技術が1%を超える上昇となったほか、ヘルスケアも1%近く上げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中25銘柄が上げました。そのなかでもアップル(AAPL)が2%近く上げたほか、マイクロソフト(MSFT)やホームデポ(HD)、ビザ(V)、スリーエム(MMM)、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)も1%を超える上昇となっています。一方でウォルマート・ストアーズ(WMT)とゼネラル・エレクトリック(GE)が1%近く下げています。ダウ平均構成銘柄以外では、決算で売上高が市場予想ほど減らなかった食品のホーメル・フーズ(HRL)が3%を超える上昇となり、決算が市場予想を上回る増収増益となった1ドルショップのダラー・ツリー(DLTR)も2%を上回る上昇となっています。決算が減収減益となり市場予想も下回った食品のキャンベル・スープ(CPB)は8%を上回る下落となっています。
5.為替・金利等
長期金利は0.01%低い2.35%となりました。ドル円は112円台半ばで推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国市場で主要3指数が揃って史上最高値を更新したことを受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が一目均衡表の転換線(昨日時点で22,677円)を抜けてくるような展開となるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)