市況概況 - まとめ -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

111円台までの円高進行で日経平均は反落スタートも終値は27円高と続伸し底堅さ示す

1.概況
本日の日経平均は27円高の2万2550円と小幅に上昇し3日続伸となりました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数も上昇しましたが東証2部指数は小幅に下げています。休場日前の一昨日の米国市場が高安まちまちで支援材料になりにくかったこと、ドル円が111円台前半まで円高に振れたことが嫌気され日経平均は133円安の2万2390円と反落して寄り付きました。日経平均は寄り付きの水準がほぼ1日の安値になるとドル円がやや円安に戻したことも好感され、下げ幅を縮める展開となりました。前場を77円安で終えた日経平均は後場寄り後まもなく下げ幅を縮めてプラスに転じました。その後は概ね小幅なプラス圏で推移した日経平均は、結局27円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆3996億円となりました。東証33業種はその他製品や小売業、化学など15業種が上昇しました。一方で非鉄金属や海運業、鉱業など18業種が下げています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は上昇した銘柄が多くなりました。売買代金トップの任天堂(7974)が3.6%高となったほか、三菱UFJ(8306)、ソニー(6758)、ソフトバンクグループ(9984)、スタートトゥディ(3092)、東京エレクトロン(8035)、KDDI(9433)が上昇しました。任天堂は国内証券が目標株価を引き上げたことが好感され、2008年9月以来約9年ぶりの高値をつけています。また、採寸用ボディスーツを無料配布すると発表したスタートトゥディは発表日の22日には売られたものの、本日は見直し買いが入り14%超の大幅高となっています。その他材料が出たところでは、コンビニ事業をローソン(2651)とその関連会社に売却すると発表したシー・ヴイ・エス・ベイエリア(2687)がストップ高となりました。一方で、子会社で検査データの改ざんなどの不正があったと発表した三菱マテリアル(5711)は8.1%安と急落しました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は140円超下げる場面がありながら小幅高で取引を終え、底堅さを示した1日となりました。来週も引き続きやや材料難といったところですが、消費者信頼感指数、地区連銀経済報告(ベージュブック)、個人消費支出、ISM製造業景況指数など米国の重要経済指標に注目が集まりそうです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)

バックナンバー


マネックスレポート一覧

当社の口座開設・維持費は無料です。口座開設にあたっては、「契約締結前交付書面」で内容をよくご確認ください。
当社は、本書の内容につき、その正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではございません。
提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更または削除されることがございます。当社は本書の内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。本書の内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。内容に関するご質問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。

利益相反に関する開示事項

当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、ならびに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。