市況概況 - 朝 -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

米国市場は押し目買いが入り上昇 日本市場は3ヵ月に一度のメジャーSQ

NYダウ: 24211.48  △70.57 (12/7)
NASDAQ: 6812.84  △36.47 (12/7)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は押し目買いが入り上昇しました。小幅に下落して始まったダウ平均ですが下げ渋ると直ぐにプラスに転じ上げ幅を広げ昼過ぎには120ドル高余りまで買われました。その後100ドル近く上げ幅を縮める場面もありましたが、引けにかけて持ち直し結局70ドル高の24,211ドルと3日ぶりに反発して取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も36ポイント高の6,812ポイントと続伸となっています。

2.経済指標等
先週一週間の米新規失業保険申請件数は前週比2000件減の23万6000件となり悪化を見込んでいた市場予想に反して改善しました。また、10月の米消費者信用残高は前月比205億ドル増の3兆8022億ドルとなり市場予想を上回っています。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち資本財・サービスや素材、情報技術などの9業種が上げ、資本財・サービスは1%近く上昇しています。一方で生活必需品と電気通信サービスが下げ、生活必需品は1%近く下落しました。

4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄では、キャタピラー(CAT)が2%近く上げたほか、ビザ(V)とナイキ(NKE)、ボーイング(BA)、ゴールドマン・サックス(GS)も1%を超える上昇となりました。ユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)も1%近く上げています。一方でコカコーラ(KO)とプロクター・アンド・ギャンブル(PG)が1%を上回る下げとなり、インテル(INTC)とトラベラーズ(TRV)も1%近く下げました。ダウ平均構成銘柄以外では、決算で売上高や1株利益が市場予想を上回った1ドルショップを展開するダラー・ゼネラル(DG)が3%近く上昇しました。目標株価の引き上げを受けてスポーツ衣料のルルレモン・アスレティカ(LULU)も6%を超える上昇となっています。ネットワーク機器のシエナ(CIEN)は決算で1株利益が市場予想を下回ったことで2%近く下げています。

5.為替・金利等
長期金利は0.02%高い2.36%となりました。ドル円は円安に振れ113円台前半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
米国株高に加え、ドル円も円安となっていることから本日の日本市場は上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が25日移動平均線(昨日時点で22,533円)を回復し、どこまで上値を伸ばせるのかがポイントとなりそうです。なお、本日は3ヵ月に一度のメジャーSQです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)

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