マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
米国市場はダウ平均とS&P500が連日で史上最高値を更新 日本市場は小動きでのスタートか
NYダウ: 24386.03 △56.87 (12/11)
NASDAQ: 6875.08 △35.00 (12/11)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場は先週末の堅調な流れを引き継ぎ続伸となり、ダウ平均とS&P500株価指数が連日で史上最高値を更新しました。小幅に上昇して始まったダウ平均はしばらくして60ドル高近くまで買われましたが、上値が伸び悩むと上げ幅を縮め小幅なマイナスに転じる場面もありました。しかし、直ぐに持ち直しプラスに転じるとその後は小幅高での推移となりました。引けにかけて再び上げ幅をやや広げたダウ平均は結局56ドル高の24,386ドルと3日続伸となり、先週末に続いて史上最高値を更新して取引を終えています。また、S&P500株価指数も8ポイント高の2,659ポイントと3日続伸となり、こちらも連日で史上最高値を更新しています。さらにハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も35ポイント高の6,875ポイントと4日続伸となっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち電気通信サービスや情報技術、エネルギーなどの9業種が上げ、電気通信サービスは1%を超える上昇となりました。一方で金融と資本財・サービスが下げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄では、新作アニメ映画のヒットを好感した買いが入ったウォルト・ディズニー(DIS)が2%を超える上昇となったほか、音楽認識アプリを運営する英国企業を買収すると伝わったアップル(AAPL)も2%近く上げ、ウォルト・ディズニーとアップルの2銘柄でダウ平均を40ドル余り押し上げています。一方でボーイング(BA)が1%近く下げています。ダウ平均構成銘柄以外では、目標株価の引き上げを受けてバイオ製薬のブルーバード・バイオ(BLUE)が18%近く上げ急伸しました。CEOからMBO(経営陣が参加する買収)の提案を受けたと発表した太陽光発電のカナディアン・ソーラー(CSIQ)も3%を上回る上昇となっています。
5.為替・金利等
長期金利は0.02%高い2.39%となりました。ドル円は113円台半ばで推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
米国市場が小幅な上昇に止まったことから本日の日本市場は小動きでのスタートが予想されます。昨日までの3日間で760円以上上昇し利益確定の売りが出やすいなかで日経平均が昨日に続いて年初来高値を更新できるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)