マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
米国市場は米税制改革法案可決への期待から主要3指数が揃って連日で史上最高値を更新 日本市場は米国株高で堅調なスタートか
NYダウ: 24792.20 △140.46 (12/18)
NASDAQ: 6994.76 △58.18 (12/18)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場は米税制改革法案が週内に可決される見通しとなり主要3指数が揃って連日で史上最高値を更新しました。87ドル高でスタートしたダウ平均はまもなく224ドル高まで買われるとその後上げ幅を縮める展開となったものの結局140ドル高の24,792ドルと続伸し、前日に続いて史上最高値を更新して取引を終えています。また、S&P500株価指数も14ポイント高の2,690ポイントとなり、こちらも史上最高値を付けています。さらにハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も58ポイント高の6,994ポイントと続伸し、史上最高値を更新しています。ナスダック総合株価指数は初めて節目の7,000ポイントを上回る場面もみられました。
2.経済指標等
12月の全米住宅建設業協会(NAHB)住宅市場指数は74となり市場予想を上回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち素材や電気通信サービス、金融などの8業種が上げ、素材が1%を上回る上昇となったほか、電気通信サービスも1%近く上げています。一方で公益事業と生活必需品、ヘルスケアの3業種が下げ、公益事業が1%を超える下落となっています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄では、インテル(INTC)が4%近く上げたほか、キャタピラー(CAT)とダウ・デュポン(DWDP)も2%前後の上昇となっています。一方でコカコーラ(KO)やマイクロソフト(MSFT)が軟調でした。ダウ平均構成銘柄以外では、投資判断の引き上げを受けてイッター(TWTR)が11%高となり52週高値を更新しています。同じく投資判断の引き上げを好感して半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)も7%近く上げています。さらに目標株価の引き上げを受けてアマゾン・ドット・コム(AMZN)も1%近く上げました。
5.為替・金利等
長期金利は0.04%高い2.39%となりました。ドル円は112円台半ばで推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
米国市場で主要3指数が揃って連日で史上最高値を更新したことから本日の日本市場は堅調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が11日に付けた年初来高値(22,938円)を更新して節目の23,000円を試すような展開となるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)