マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
日本市場は閑散相場で小幅反落 売買代金は昨日に続き2兆円割れ
1.概況
本日の日本市場は動意薄で閑散相場となるなか小幅反落となりました。昨日の米国市場がクリスマスの祝日で休場となり材料に乏しく16円安の22,922円と小動きで寄り付いた日経平均は取引開始直後にプラスに転じましたが、10円高で上値を押さえられると再びマイナスとなりその後は小安く推移しました。後場にやや下げ幅を広げた日経平均ですが、それでも下値は61円安と限定的で結局46円安の22,892円と3日ぶりに小幅に反落して取引を終えています。外国人投資家がクリスマス休暇に入るなか東証1部の売買代金は1兆6542億円と昨日に続き2兆円割れとなりました。また、新興市場はまちまちで東証マザーズ指数が小幅に続落となった一方で、日経ジャスダック平均は小幅に反発しています。
2.個別銘柄等
小売り企業の第3四半期決算発表が徐々に本格化するなか決算発表に反応する銘柄がみられました。第3四半期の営業利益が増益となった高島屋(8233)は目標株価の引き上げもあって3.8%高となり年初来高値を更新しました。一方で二桁の大幅営業減益となったしまむら(8227)は5.0%安となりました。あさひ(3333)も4.4%安となりました。第3四半期9ヵ月間累計の営業利益は前年同期比で1割近い増益となったものの、第3四半期3ヵ月間でみると7割近い大幅な減益となったことが嫌気されました。2017年11月期の決算を発表した東証2部の象印マホービン(7965)が14.6%高と急伸しました。前期の3割を超す大幅営業減益から1割近い増益に転じる今期の見通しや創業100周年に伴う記念配当を発表したことが好感されました。
【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は3日ぶりに反落となりました。下げ幅は小さいもののこのところサポートとなっていた5日移動平均線(22,898円)をわずかに割り込みました。しかし、節目の23,000円までは100円余りにすぎません。年内残り3営業日となるなか掉尾の一振での23,000円回復が期待されます。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)