市況概況 - 朝 -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

米国市場は良好な雇用関連指標を受けて続伸 主要3指数が揃って連日で史上最高値を更新 日本市場は米国株高で続伸か

NYダウ: 25075.13  △152.45 (1/4)
NASDAQ: 7077.92  △12.38 (1/4)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は市場予想を大幅に上回ったADP全米雇用リポートを受けて3日続伸となり、主要3指数が揃って連日で史上最高値を更新しました。42ドル高で始まったダウ平均は上げ幅を広げると節目の25,000ドルを上回って183ドル高の25,105ドルまで買われました。その後上げ幅を縮めたダウ平均ですが25,000ドルを割り込むことなく三桁の上昇を続けると結局152ドル高の25,075ドルと初めて25,000ドル台に乗せて取引を終え、前日に続いて史上最高値を更新しました。また、S&P500株価指数も10ポイント高の2,723ポイントとなり3日連続で史上最高値を更新したほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も12ポイント高の7,077ポイントとなりこちらも3日連続で史上最高値を更新しています。

2.経済指標等
12月の米ADP全米雇用リポートで民間部門雇用者数は前月比25万人増となり市場予想を大きく上回りました。一方で先週一週間の米新規失業保険申請件数は前週比3千件増の25万件となり改善を見込んでいた市場予想に反して悪化しました。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち金融や素材、資本財・サービスなどの9業種が上げ、金融は1%近く上昇しました。一方で不動産と公益事業が下げ、不動産は1%を上回る下落となっています。

4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄では、ゼネラル・エレクトリック(GE)とIBM(IBM)が2%余り上昇したほか、ダウ・デュポン(DWDP)も2%近く上昇しました。一方で前日に同社の半導体に欠陥があるとの報道を受けて大幅安となったインテル(INTC)が続落となり2%近く下げています。ダウ平均構成銘柄以外では、インテルの競合相手であるアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が5%近く上げています。ドラッグストアチェーン大手のCVSヘルス(CVS)も2018年12月期に大型減税でキャッシュフローが約12億ドル増えるとの見通しを発表したことで2%を超える上昇となっています。女性向け衣料・雑貨のエル・ブランズ(LB)は2018年1月期通期の利益見通しが慎重と受け止められ12%を上回る下落となり急落しています。

5.為替・金利等
長期金利は0.01%高い2.45%となりました。ドル円は112円台後半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国市場で主要3指数が揃って史上最高値を更新したことから上昇してのスタートが予想されます。3連休前で今晩に米雇用統計の発表も控えるなか昨日に740円を超える上昇となった日経平均がどこまで上値をのばせるのかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)

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