マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
米国市場は主要3指数が揃って史上最高値を更新 日本市場は小動きでのスタートか
NYダウ: 25385.80 △102.80 (1/9)
NASDAQ: 7163.58 △6.19 (1/9)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場はこれから本格化する企業決算への期待から上昇し、主要3指数が揃って史上最高値を更新しました。上昇して始まったダウ平均は上げ幅を広げると午後には156ドル高まで買われました。その後やや上げ幅を縮めたダウ平均ですが結局102ドル高の25,385ドルと反発し5日に付けた史上最高値を更新して取引を終えています。また、S&P500株価指数も3ポイント高の2,751ポイントとなり6日連続で史上最高値を更新したほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も6ポイント高の7,163ポイントとこちらも6日連続で史上最高値を更新しています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち7業種が下げ、電気通信サービスが2%近く下落したほか、不動産と公益事業も1%を超える下げとなりました。一方でヘルスケアや金融など4業種が上げ、ヘルスケアは1%を上回る上昇となっています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄では、2017年の出荷台数が過去最高になったと発表したボーイング(BA)が3%近く上げたほか、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)とゼネラル・エレクトリック(GE)、ユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)も1%を超える上昇となりました。ゴールドマン・サックス(GS)も1%近く上げています。一方でインテル(INTC)が2%を上回る下落となり、ウォルマート・ストアーズ(WMT)も1%以上下げています。ダウ平均構成銘柄以外では、2017年11月-2018年1月期と2018年1月期通期の1株利益の見通しを上方修正したディスカウントストア大手のターゲット(TGT)が3%近く上げました。スポーツ用品大手のアンダーアーマー(UA)は投資判断の引き下げを受けて4%を上回る下落となっています。
5.為替・金利等
長期金利は0.07%高い2.55%となりました。ドル円は112円台後半で推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
米国市場で主要3指数は史上最高値を更新したものの、その一方でドル円が引き続き112円台後半で推移していることから本日の日本市場は小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が連日での昨年来高値更新となるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)