市況概況 - まとめ -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

ドル円の戻りを好感し日経平均は45円高と上昇もTOPIXは下落とまちまち

1.概況
本日の日経平均は45円高の2万1970円と小幅に上昇しました。TOPIXやJPX日経400は小幅安となった一方で、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数は小幅高と主要指数は高安まちまちでした。昨日の米国市場で主要指数が下落した一方でドル円が107円台まで円安に戻したことを受け、日経平均は17円高と小高く寄り付きました。日経平均は寄り付き後にマイナス圏に沈みましたがまもなくプラスに転じると、その後は上げ幅を広げました。前場を139円高で終えた日経平均は後場寄りから一段高となりまもなく205円高と1日の高値をつけました。しかし13時頃から急速に上げ幅を縮めた日経平均は、再びマイナスに転じると下げ幅を90円近くまで広げる場面がありました。その後は前日終値を挟んだもみ合いとなり、結局日経平均は45円高と小幅高で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆6862億円となりました。東証33業種はガラス土石製品、電気機器、その他製品など14業種が上昇しました。一方で19業種が下落しました。中でも保険業や証券商品先物、銀行業と金融関連業種の下げが目立ちました。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップの任天堂(7974)が2%近く上昇したほか、ソニー(6758)、トヨタ自動車(7203)、ファーストリテイリング(9983)、ファナック(6954)、東京エレクトロン(8035)が上昇しました。一方で三菱UFJ(8306)、ソフトバンクグループ(9984)、JT(2914)、三井住友(8316)は下落しました。その他材料が出たところでは、パチンコ機の販売などを行うフィールズ(2767)が5%以上の大幅安となりました。昨日今期の業績予想を大幅に下方修正したことが嫌気されました。また、同じく今期の業績予想を下方修正したレストランを展開するバルニバービ(3418)も1.5%安となっています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は上昇した一方TOPIXは下落するなど主要指数は高安まちまちでした。企業業績への期待感と円高への警戒感の綱引きのような格好です。今夜の米国市場では1月に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表されます。マーケットでは3月のFOMCで利上げが行われるのか注目されており、その判断材料になるため発表内容が注目されます。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)

バックナンバー


マネックスレポート一覧

当社の口座開設・維持費は無料です。口座開設にあたっては、「契約締結前交付書面」で内容をよくご確認ください。
当社は、本書の内容につき、その正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではございません。
提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更または削除されることがございます。当社は本書の内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。本書の内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。内容に関するご質問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。

利益相反に関する開示事項

当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、ならびに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。