マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
米国市場は長期金利の落ち着きを好感して大幅続伸 日本市場は米国株高で上昇か
NYダウ: 25709.27 △399.28 (2/26)
NASDAQ: 7421.46 △84.07 (2/26)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場は長期金利の落ち着きを好感して大幅続伸となりました。93ドル高でスタートしたダウ平均は一日を通して上げ幅を広げると取引終盤には422ドル高まで買われました。引けにかけてやや上げ幅を縮めたダウ平均ですが結局399ドル高の25,709ドルと3日続伸となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も84ポイント高の7,421ポイントと続伸し、急落する前(2月1日の7,385ポイント)の水準を回復しています。
2.経済指標等
1月の米新築住宅販売件数は年率換算で前月比7.8%減の59万3000戸となり市場予想も下回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち公益事業を除く10業種が上げました。そのなかでも電気通信サービスが2%近く上げたほか、情報技術と金融、資本財・サービス、ヘルスケアも1%を超える上昇となっています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄はコカ・コーラ(KO)を除く29銘柄が上げました。そのなかでもシスコシステムズ(CSCO)とスリーエム(MMM)が3%余り上昇したほか、インテル(INTC)とアメリカン・エキスプレス(AXP)も3%近く上げています。さらにウォルト・ディズニー(DIS)とファイザー(PFE)、ナイキ(NKE)、メルク(MRK)、トラベラーズ(TRV)も2%を超える上昇となっています。ダウ平均構成銘柄以外では、敵対的買収をしかけているブロードコム(AVGO)に対し買収価格が低すぎるとの認識を示したクアルコム(QCOM)が6%近く上げています。また、投資判断の引き上げを受けてパソコンやプリンター大手のHP(HP)も6%高となっています。一方で業績の見通しが慎重と受け止められた乳製品大手のディーン・フーズ(DF)が急落し13%安となっています。
5.為替・金利等
長期金利は変わらずの2.86%となりました。ドル円は107円近辺で推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
米国株高を受けて本日の日本市場は上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が25日移動平均線(昨日時点で22,503円)を回復できるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)