マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
米国市場は続落 ダウ平均は380ドル安 日本市場は米国株安で下落か
NYダウ: 25029.20 ▼380.83 (2/28)
NASDAQ: 7273.01 ▼57.35 (2/28)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場は月末で利益確定の売りが出やすいなか続落となりました。75ドル高でスタートしたダウ平均は166ドル高まで買われましたが、買いが続かず上げ幅を縮めるとマイナスに転じました。その後はしばらく前日終値を挟んで揉み合う展開が続いたダウ平均ですが、取引終盤に下げ幅を大きく広げると結局380ドル安の25,029ドルとほぼ安値引けで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も57ポイント安の7,273ポイントとなっています。
2.経済指標等
2月の米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)は61.9と前月から低下し市場予想も下回りました。1月の中古住宅販売仮契約指数も前月比4.7%低下の104.6となり上昇を見込んでいた市場予想を下回っています。10-12月期の米実質GDP改定値は年率換算で前期比2.5%増と速報値の2.6%増から下方修正され市場予想と一致しています。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は11業種全てが下げました。そのなかでもエネルギーが2%を超える下落となったほか、素材も2%近く下げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄はユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)を除く29銘柄が下げました。そのなかでもキャタピラー(CAT)が4%を超える下落となったほか、ダウ・デュポン(DWDP)とゼネラル・エレクトリック(GE)、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)、プロクター・アンド・ギャンブル(PG)、エクソンモービル(XOM)、スリーエム(MMM)、アメリカン・エキスプレス(AXP)も2%を超える下げとなっています。ダウ平均構成銘柄以外では、決算が減収減益となり1株利益が市場予想を下回ったホームセンターのロウズ(LOW)が6%を超える下落となっています。一方、決算で売上高と1株利益が市場予想を上回った旅行予約サイトのブッキング・ホールディングス(BKNG)が7 %近く上げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.03%低い2.86%となりました。ドル円は106円台後半で推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国株安を受けて下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は節目の22,000円を割り込みそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)