マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
米国市場は長期金利の上昇への警戒感が重石となり小幅に高安まちまち 本日の日本市場は円安を受けて堅調なスタートか
NYダウ: 24083.83 △59.70 (4/25)
NASDAQ: 7003.74 ▼3.61 (4/25)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場は長期金利の上昇への警戒感が重石となるなか小幅に高安まちまちとなりました。取引開始後まもなくして200ドル安余りまで売られたダウ平均は切り返すと前日終値をわずかに上回るところまで持ち直しましたが、上値が伸び悩んだことでその後再び150ドル安近くまで下げ幅を広げるなど軟調な展開が続きました。しかし、徐々に下げ幅を縮める展開となるなか買いが優勢となり取引終盤には120ドル高余りまで買われる場面もありました。引けにかけて上げ幅を縮めたダウ平均ですが結局59ドル高の24,083ドルと6日ぶりに反発して取引を終えています。また、S&P500株価指数も4ポイント高の2,639ポイントと反発しています。一方でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3ポイント安の7,003ポイントと5日続落となっています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうちエネルギーや電気通信サービス、素材などの8業種が上げました。一方で不動産と情報技術、金融の3業種が下げています。
4.個別銘柄動向
市場予想を上回る増収増益の決算を発表したボーイング(BA)が4%以上上げました。ダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなり、1銘柄でダウ平均を95ドル余り押し上げています。また、通期の1株利益の見通しを引き上げた医療保険のアンセム(ANTM)も6%余り上昇しています。決算と業績見通しが市場予想を上回った半導体のテキサス・インスツルメンツ(TXN)も4%を超える上昇となっています。一方で年後半の売上高の伸びが鈍化するとの見方を示したことでツイッター(TWTR)が2%を超える下落となりました。さらに信用格付けの見通しがネガティブに変更されたことを受けてゼネラル・エレクトリック(GE)も4%を超える下落となり、ダウ平均構成銘柄で下落率トップとなっています。なお、取引終了後に決算を発表したフェイスブック(FB)は売上高と1株利益がともに市場予想を上回ったことから時間外で大きく上げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.02%高い3.02%となりました。ドル円ではさらに円安が進み109円台前半で推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は円安を受けて堅調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均はドル円の動向をにらみながらの展開となりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)