市況概況 - まとめ -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

日経平均は利益確定売りに押されて47円安と小幅に反落

1.概況
本日の日経平均は47円安の2万2818円と小幅に反落しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数も下落しましたが東証2部指数は上昇しています。昨日の米国市場で主要指数が上昇したことを受け、日経平均は23円高の2万2889円と小幅に続伸して寄り付きました。日経平均は寄り付き直後に46円高まで上げ幅を広げましたが、そこが1日の高値になると上げ幅を縮めてマイナスに転じました。その後は昨日の終値を挟んで方向感に欠ける展開となり、前場を3円安と横ばいで終えました。日経平均は後場に入ると一貫してマイナス圏での推移が続き、結局47円安と小幅に反落して取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆7419億円となりました。東証33業種は繊維製品や銀行業、精密機器など17業種が上昇しました。一方で不動産業やサービス業など16業種が下げています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。東証1部の売買代金トップは三井住友(8316)で2%を上回る上昇となりました。前期決算が増収増益で着地したほか、自社株買いを発表したことも好感されたとみられます。三菱UFJ(8306)や任天堂(7974)、みずほ(8411)、村田製作所(6981)も上昇しています。一方でマネックスグループ(8698)、武田薬品(4502)、トヨタ自動車(7203)、資生堂(4911)、東京電力(9501)は下落しました。材料が出たところでは、電気機器メーカーの日東工業(6651)が一時ストップ高となり終値でも20.3%の大幅高となりました。前期決算は13%近い営業減益で着地しましたが、今期の営業利益予想が前期比21.7%増とV字回復見込みであることが好感されました。また、自動車用品店のオートバックスや業務スーパーなどをフランチャイズ展開するG-7ホールディングス(7508)も9%超の大幅高となりました。前期決算で営業利益が11%増と堅調だったほか、今期の営業利益予想も前期比15.6%増の50億円としたことが好感されたとみられます。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は47円安と4日ぶりに反落しました。日経平均は昨日までの3日間で450円以上上昇していたことを考えると上昇一服はやむを得ないと言えそうです。本日で日本企業の決算発表が一巡します。報道によると会社予想ベースの今期の営業利益は小幅な増益を確保しそうで、ひとまず過度な業績不安が後退したことはポジティブな材料と言えるでしょう。今夜の米国市場では4月の小売売上高が発表されます。市場予想では変動の大きい自動車を除いた売上高が前月比0.5%増と堅調な結果が予想されています。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)

バックナンバー


マネックスレポート一覧

当社の口座開設・維持費は無料です。口座開設にあたっては、「契約締結前交付書面」で内容をよくご確認ください。
当社は、本書の内容につき、その正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではございません。
提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更または削除されることがございます。当社は本書の内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。本書の内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。内容に関するご質問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。

利益相反に関する開示事項

当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、ならびに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。