市況概況 - まとめ -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

円高進行を嫌気し日経平均は122円安と反落

1.概況
本日の日経平均は122円安の2万2358円と反落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数と新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて下落しました。TOPIXは7日続落となったほか、マザーズ指数は1.9%の大きな下げとなりました。昨日の米国市場が休場で材料不足のなか、日経平均は49円安の2万2431円と反落して寄り付きました。日経平均は寄り付きの水準でしばらく推移しましたが、一時ドル円が108円台をつけるなど円高が進んだことが嫌気されると下げ幅を広げました。前引け間際に240円安と1日の安値を付けた日経平均は後場に入ってやや値を戻しました。引けにかけても下げ幅を縮める展開となった日経平均は結局122円安で取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆354億円となりました。東証33業種はその他製品、医薬品、陸運業、食料品の内需ディフェンシブ関連の4業種のみ上昇しました。一方でパルプ・紙、非鉄金属、その他金融業など29業種は下げています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は下げた銘柄が多くなりました。ソフトバンクグループ(9984)が2.4%安となったほか、トヨタ自動車(7203)、マネックスグループ(8698)、三菱UFJ(8306)、東京エレクトロン(8035)、三井住友(8316)がいずれも下落しました。一方で売買代金トップの任天堂(7974)が1.9%高となり、業績予想を上方修正した炭素素材メーカーの東海カーボン(5301)は9.2%の大幅高で売買代金2位に入りました。材料が出たところでは、第1四半期の決算発表が好調だった飲料メーカーのダイドーグループホールディングス(2590)が2%近く上昇しました。また、株式分割や特別株主優待の実施、元カルビー経営者の松本晃氏を代表取締役最高執行責任者(COO)として招聘することなどを発表したRIZAPグループ(2928)は15.7%の大幅高となりました。一方で2019年に発売される新型iPhoneに有機ELが採用されるとの報道を受け、中小型液晶パネルが主力のジャパンディスプレイ(6740)が売られて8%近い大幅安となりました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は買い材料に乏しい中で円高が進んだことが嫌気され反落しました。引き続き積極的な買い材料が見出しにくいなかで、ドル円動向をにらみながらの展開となりそうです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)

バックナンバー


マネックスレポート一覧

当社の口座開設・維持費は無料です。口座開設にあたっては、「契約締結前交付書面」で内容をよくご確認ください。
当社は、本書の内容につき、その正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではございません。
提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更または削除されることがございます。当社は本書の内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。本書の内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。内容に関するご質問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。

利益相反に関する開示事項

当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、ならびに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。