マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
米国市場は前日に大きく下落した反動で反発 日本市場はやや売り優勢でのスタートか
NYダウ: 24283.11 △30.31 (6/26)
NASDAQ: 7561.63 △29.62 (6/26)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場は前日に大きく下落した反動で小幅に反発しました。29ドル高でスタートしたダウ平均は朝方に小幅に下げる場面もみられましたが、底堅さをみせると午後に入って上げ幅を広げる展開となり取引終盤には一時130ドル高余りまで買われました。ただ、引けにかけて大きく上げ幅を縮め結局30ドル高の24,283ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も29ポイント高の7,561ポイントとなっています。
2.経済指標等
4月のS&Pコアロジック・ケース・シラー米住宅価格指数で主要20都市圏の住宅価格指数は前年同月比6.6%上昇したものの市場予想を下回りました。また、6月の米コンファレンスボード消費者信頼感指数も126.4と前月から低下し市場予想を下回っています。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうちエネルギーや一般消費財・サービス、不動産などの6業種が上げ、エネルギーは1%を超える上昇となりました。一方で生活必需品や電気通信サービスなどの5業種が下げています。
4.個別銘柄動向
決算が市場予想を大幅に上回った住宅建設のレナー(LEN)が5%近く上昇しました。また、26日からダウ平均構成銘柄から外れたゼネラル・エレクトリック(GE)が8%近く上げています。主力のヘルスケア事業の分離計画を発表するなど事業の選択と集中を進める方針が好感されました。一方でゼネラル・エレクトリックに代わってダウ平均構成銘柄に採用されたドラッグストア大手のウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)は1%近く下げています。さらに投資判断や目標株価の引き下げが相次いだインテル(INTC)が2%余り下げダウ平均構成銘柄で下落率トップとなっています。
5.為替・金利等
長期金利は0.01%低い2.87%となりました。ドル円は110円近辺で推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
昨日の日本市場が大きく持ち直す展開となるなかで昨日の米国市場が小幅な上昇に止まり新たな買い材料に乏しいことから本日の日本市場はやや売り優勢でのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が底堅さをみせ切り返す展開となるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)