マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
日経平均は103円高と続伸も東証1部の売買代金は2兆円割れ 本日の大引け後から決算発表が本格化
1.概況
本日の日経平均は103円高の2万2614円と続伸しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。昨日の米国市場でダウ平均が上昇したことを受け、日経平均は83円高の2万2594円と続伸して寄り付きました。日経平均は9時半過ぎから上げ幅を縮めて一時は36円高をつけましたがその後値を戻すと前場を100円高で終えました。日経平均は後場に入るとやや狭い値幅での推移となり結局103円高で取引を終えました。東証1部の売買代金は1兆9846億円と6月25日以来1ヶ月ぶりに2兆円の節目を下回りました。東証33業種は石油石炭製品、非鉄金属、鉄鋼、化学など23業種が上昇しました。一方で陸運業、水産・農林業、不動産業、海運業など10業種が下げています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップの任天堂(7974)、ファナック(6954)、コマツ(6301)、東海カーボン(5301)、エーザイ(4523)は上昇しました。一方で三菱UFJ(8306)、ソフトバンクグループ(9984)、トヨタ自動車(7203)、ファーストリテイリング(9983)、三井住友(8316)は下げています。ただいずれも下落率は1%未満となりました。米国に塩化ビニール樹脂の新工場を建設すると報じられた信越化学工業(4063)は業績拡大期待から買われて4%近く上昇しました。また、7月(20日締め)の既存店売上高が前年比6.4%増と低調だった6月から回復したニトリホールディングス(9843)が1.4%高としっかりでした。一方で調剤薬局を展開する総合メディカル(4775)は第1四半期の営業利益が前年同期比40%減と冴えなかったことが嫌気され5%近く下げ年初来安値を更新しています。
【VIEW POINT: 明日への視点】
引き続き商いが少ない中ではありますが日経平均は続伸しました。本日の大引け後にはファナック(6954)、エムスリー(2413)、信越化学工業(4063)、オービック(4684)、日立建機(6305)、アドバンテスト(6857)などが決算発表を行いました。いよいよ本格的な企業決算発表のスタートです。これらの銘柄の明日の値動きが注目されます。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)