マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
日経平均は17円安と小幅に反落 引き続き貿易戦争関連材料に注意
1.概況
本日の日経平均は17円安の2万2507円と小幅に反落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数、新興市場のマザーズ指数と主要指数は総じて下落しました。先週末の米国市場で主要指数が上昇した一方でドル円がやや円高に振れるなど強弱材料まちまちのなか、日経平均は10円高と横ばい圏で寄り付きました。日経平均は寄り付き後にやや上げ幅を広げた後いったんはマイナス圏に沈む場面がありましたが、再びプラス圏に浮上すると前引けにかけて上げ幅を広げて前場を101円高で終えました。日経平均は後場寄りから上げ幅を縮めると14時前に再びマイナスに転じました。結局日経平均は17円安と小幅に反落して取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆858億円となりました。東証33業種は情報・通信業、鉄鋼、石油石炭製品など9業種が上昇しましたが、その他製品や建設業、金属製品などの24業種が下げています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は下げた銘柄が多くなりました。売買代金トップの任天堂(7974)が3.6%安となったほか、三菱UFJ(8306)、トヨタ自動車(7203)、三井住友(8316)、みずほ(8411)、ソニー(6758)がいずれも下落しました。一方でソフトバンクグループ(9984)が2.2%高と堅調だったほか、決算が好調で先週末に8%超の大幅高となった自動車のスズキ(7269)が本日も4.6%高と大幅に続伸しました。その他材料が出たところでは情報サービス国内最大手のNTTデータ(9613)が7.5%の大幅高となりました。第1四半期の売上高が前年同期比7.4%増、営業利益が10.8%増と堅調だったことから買われました。また、ライオン(4912)も好決算を好感して買われ10%超上昇しています。一方で第1四半期の営業利益が前年同期比21%超の減益だった資格取得予備校運営のTAC(4319)は13%の大幅安となっています。
【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均はやや方向感に欠ける展開となり小幅に反落しました。今週も引き続き貿易戦争動向が最大の注目材料で、トランプ大統領の発言やそれに対する中国の反応などを見極めながらの展開となりそうです。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)