市況概況 - まとめ -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

日本市場は大幅反発 日経平均は昨日の下げ一気に取り戻し498円高

1.概況
本日の日本市場はトルコリラの下落が一服するなか連日で大幅安となった反動もあって大きく上昇しました。195円高の22,053円と節目の22,000円を上回って寄り付いた日経平均は10時過ぎに295円高の22,153円まで買われると前場を254円高で終えました。前場の終値をやや上回り268円高でスタートした後場の日経平均は後場寄り直後から一段高の展開となり、引けにかけても弱含むことなくさらに上げ幅を広げると結局498円高の22,356円と5日ぶりに反発し高値引けで取引を終えています。こうしたなか新興市場も堅調で東証マザーズ指数と日経ジャスダック平均はともに反発しています。

2.個別銘柄等
本日の11時半に決算を発表した光通信(9435)が後場に急伸し15.0%高となりました。第1四半期の営業利益が前年同期比68.2%増と大幅な増益となったうえ、自己株の消却を発表したことも好感されました。同じく株価が急伸したのがヘアカット専門店のキュービーネットホールディングス(6571)とブイ・テクノロジー(7717)で、キュービーネットホールディングスは来年の2月からカット価格を引き上げると発表したことで10.8%高となり、ブイ・テクノロジーは中国で大型ディスプレー関連の設備投資が堅調で第1四半期の営業利益が前年同期比4.2倍と急拡大したことで9.3%高となりました。また、大幅高となったのがトリドールホールディングス(3397)やソフトバンクグループ(9984)で、トリドールホールディングスは第1四半期の営業利益が前年同期比5.8%増と堅調だったことに加え約39億円を上限とする自社株買いを発表したことで6.0%高となり、ソフトバンクグループは国内大手証券による目標株価の引き上げを受けて3.7%高となりました。一方で第1四半期の営業赤字が拡大したワタミ(7522)が急落し10.2%安となったほか、札証アンビシャスに上場するRIZAPグループ(2928)も第1四半期の営業損益が赤字に転落したことで6.5%安となっています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は大きく反発すると昨日の下げを一気に取り戻す格好となりました。そのため一目均衡表の雲の下限(22,073円)だけでなく雲の上限(22,256円)も上回りました。一目均衡表の雲の下限を割り込んだところで一旦底入れとなった7月の調整局面と同様の展開への期待が高まりますが、次は先週末に割り込んだ25・75・200日の移動平均線を早期に回復できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)

バックナンバー


マネックスレポート一覧

当社の口座開設・維持費は無料です。口座開設にあたっては、「契約締結前交付書面」で内容をよくご確認ください。
当社は、本書の内容につき、その正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではございません。
提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更または削除されることがございます。当社は本書の内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。本書の内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。内容に関するご質問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。

利益相反に関する開示事項

当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、ならびに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。