市況概況 - 朝 -

マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)

  • 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
  • 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

米国市場は長期金利の上昇を嫌気して急落 日本市場も下値模索の展開か

NYダウ: 25598.74  ▼831.83 (10/10)
NASDAQ: 7422.05  ▼315.97 (10/10)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は長期金利の上昇を嫌気してハイテク株中心に売りが出て急落しました。取引開始直後から下げ幅を広げたダウ平均は400ドル以上下落すると一旦26,000ドル近辺で下げ渋りましたが、午後に入って一段安となりさらに大きく下げ幅を広げる展開となりました。ダウ平均は結局831ドル安の25,598ドルとほぼ安値引けとなり3%を超える下落となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も315ポイント安の7,422ポイントと反落となり4%余りの下落となりました。

2.経済指標等
9月の米卸売物価指数(PPI)は前月比0.2%上昇し市場予想と一致しました。また、8月の米卸売在庫は前月比1.0%増となり市場予想を上回りました。米卸売売上高も0.8%増となりこちらも市場予想を上回っています。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は11業種全てが下げました。そのなかでも情報技術が5%近く下落したほか、通信サービスと一般消費財・サービスも4%近く下げています。

4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄全てが下げました。そのなかでもナイキ(NKE)が7%近く下げたほか、マイクロソフト(MSFT)も5%を超える下落となりました。さらにビザ(V)やボーイング(BA)、アップル(AAPL)も4%以上下げたうえ、スリーエム(MMM)やシスコシステムズ(CSCO)、キャタピラー(CAT)、インテル(INTC)も4%近く下げています。ダウ平均構成銘柄以外ではアマゾン・ドット・コム(AMZN)が6%以上、グーグルの持ち株会社のアルファベット(GOOGL)が5%近く、フェイスブック(FB)も4%以上下げています。ネットフリックス(NFLX)は8%を超える下落となっています。また、破産申請に向け準備を進めていると伝わった小売り大手のシアーズ・ホールディングス(SHLD)は急落し17%近く下げています。

5.為替・金利等
長期金利は米国株の急落を受けて0.04%低い3.16%となりましたが、一時は 3.24%まで上昇する場面がありました。ドル円は円高に振れ112円台前半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国株の急落を受けて大きく下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は節目の23,000円を割り込んで下値を探る展開となりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)

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