マネックス証券オリジナル市況概況 (毎営業日、朝夕2回更新。)
- 朝(8時30分ごろ) NY概況および東京市場見通し
- 夕(17時30分ごろ) 東京市場概況および個別銘柄概況
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
米国市場は良好な企業決算を好感し大幅反発 日本市場は米国株高で上昇か
NYダウ: 25798.42 △547.87 (10/16)
NASDAQ: 7645.49 △214.75 (10/16)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場は良好な企業決算を好感し大幅反発となりました。ダウ平均は100ドル高でスタートすると一日を通して上げ幅を広げる展開となり取引終了間際に567ドル高まで買われました。結局ダウ平均は547ドル高の25,798ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も214ポイント高の7,645ポイントとなっています。
2.経済指標等
9月の米鉱工業生産は前月比0.3%上昇し市場予想を上回りました。設備稼働率は横ばいの78.1%となり市場予想を下回っています。また、10月の全米住宅建設業協会(NAHB)住宅市場指数は68となり市場予想を上回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでも情報技術が3%高となったほか、ヘルスケアも3%近く上昇しました。また、通信サービスと一般消費財・サービスも2%以上上げています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄全てが上げました。そのなかでも市場予想を上回る決算を発表した医療保険のユナイテッドヘルス・グループ(UNH)が5%近く上昇し、ダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなったほか、決算で1株利益が市場予想を上回ったゴールドマン・サックス(GS)も3%余り上げました。また、同じく市場予想を上回る決算を発表したジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)も2%近く上げています。ダウ平均構成銘柄以外では市場予想を上回る増収増益の決算を発表したモルガン・スタンレー(MS)も6%近く上げています。さらに取引終了後に決算を発表したネットフリックス(NFLX)は契約者数が大幅に増加したことを好感して時間外で急伸しています。一方で同じく取引終了後に決算を発表したIBM(IBM)は売上高が4四半期ぶりに減少し市場予想も下回ったことから時間外で大きく下げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.01%高い3.16%となりました。ドル円は112円台前半で推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばし節目の23,000円を試すような動きをみせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)