米国株 Market Pick Up 今週の注目ポイント

今週の注目ポイント (原則月曜日更新)

世界最大の市場で、世界経済に大きな影響を及ぼす米国のレポートを週刊でお届けします。

執筆者:マネックス証券 プロダクト部

G20財務省会合に向け様子見地合いか

先週の米国株式市場
―原油価格上昇など好感し大幅上昇―

<先週の概況>

先週の米国株式市場で、ダウ平均は週間で418ドル高と大幅に反発しました。さらにハイテク株比率の高いナスダック総合指数は週間で4%近く上昇しています。
米国市場は2月15日はプレジデント・デーのため休場でしたが、休場中に海外株高が進んだことなどを受け大きく上昇して始まりました。イランが協調的な原油の生産調整を支持する意向を表明し原油価格が上昇したことなどから翌日も大きく上昇しました。

米国株式市場バリュエーション

業種別リターン

ダウ平均採用銘柄 週間騰落率ランキング

<上昇>

ダウ平均採用の30銘柄中28銘柄が上昇しました。中でもIBM(IBM)はヘルスケアデータ分析企業を買収すると発表したことが好感されて10%近い大幅高となりました。

<下落>

ウォルマート・ストアーズ(WMT)は発表した四半期決算で売上高が市場予想に届かなかったことに加えて今後の業績見通しを引き下げたことが嫌気され、週間で2%超下落しました。

先週発表された主な経済指標

消費者物価指数(コアCPI・前年比) 1月 市場予想 +2.1% 前月 +2.1%

19日に発表された1月の消費者物価指数は、食品とエネルギーを除いたコア指数が前年比2.2%の上昇と、市場予想を上回って前月から上昇率が拡大しました。 今後も物価上昇率の高まりが続けば、堅調な労働市場の回復も会って、FOMCの年内利上げ回数が増えることが予想されます。その場合には株式市場にとってはネガティブですが、現時点では市場では年内1回~2回の利上げしか織り込まれていないとみられ、今後の動向が注目されます。

今後発表される主な経済指標

1月 中古住宅販売件数(年換算) 市場予想 534万件 前月 546万件

24日に1月の中古住宅販売件数が発表されます。市場予想では年換算534万件と、前月から小幅に販売件数が鈍ると予測されています。

マーケットビュー
-G20財務省会合に向け様子見地合いか-

先週のマーケットビューでは原油価格動向を見極めながらの展開になりそうと記しましたが、原油価格が上昇したことを受けダウ平均は週間で大幅高となりました。 今週は26日から27日にかけてG20財務相・中央銀行総裁会議が開催されます。中国経済や原油動向、米国の金融政策などについて議論される見通しで、今週はG20開催に向け様子見地合いになりやすいとみられます。

フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕

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