今週の注目ポイント (原則月曜日更新)
世界最大の市場で、世界経済に大きな影響を及ぼす米国のレポートを週刊でお届けします。
執筆者:マネックス証券 プロダクト部
先週の米国株式市場-ダウ平均はついに2万ドルに到達-
先週の米国株式市場
―ダウ平均はついに2万ドルに到達―
<先週の概況>
先週の米国市場は、好調な企業業績やトランプ大統領への期待を背景にダウ平均が週間で266ドル高と大きく上昇し初めて2万ドルの節目を突破しました。
S&P500やナスダック総合指数も上昇しいずれも史上最高値を更新しています。
米国株式市場バリュエーション
業種別リターン
ダウ平均採用銘柄 週間騰落率ランキング
<上昇>
ダウ平均を構成する30銘柄のうち18銘柄が上昇しました。デュポン(DD)は決算が市場予想を上回ったことが好感され6%超の大幅高となりました。同じく決算が好調だったボーイング(BA)も5%超上昇しました。
<下落>
決算が市場予想を下回ったベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)は6%近い大幅安となりました。
先週発表された主な経済指標
中古住宅販売件数(年換算) 12月 549万件 市場予想 550万件 前月 561万件
24日に発表された中古住宅販売件数は年換算で549万件と市場予想の550万件をわずかに下回って前月から販売件数が減少しました。
ただ大きく販売が落ち込んだわけではなく、現時点で住宅市場に対して過度の悲観を持つ必要はなさそうです。
今後発表される主な経済指標
連邦公開市場委員会(FOMC)
1月31日から2月1日にかけて連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されます。今回のFOMCでは金融政策は現状維持される見込みですが、今後の金融政策についてどのような方針が示唆されるか注目されます。
イエレンFRB議長をはじめとしたFRBの高官たちは、今年3回程度利上げを行うことを想定していると発言しています。早ければ3月のFOMCで追加利上げが行われる可能性もあり、それについて声明文にどのような文言が記されるかが最大の注目材料と言えそうです。
(※)印刷用PDFはこちらよりダウンロードいただけます。