今週のマーケット展望

チーフ・ストラテジスト 広木 隆が、週の初めに今週のマーケットのポイントと見通し、予想レンジ等をお伝えします。

広木 隆が投資戦略の考え方となる礎を執筆しているコラム広木隆の「新潮流」はこちらでお読みいただけます。

広木 隆 プロフィール Twitter(@TakashiHiroki)

夏休みで市場参加者も少なく、かつ材料難 膠着相場の陰の極か

このところ相場の変動性が極端に低下しているが、今週は膠着感が一段と極まりそうだ。週末には山の日の祝日を控えて今週は4営業日しかない。今週から夏休みをとる市場参加者も増える。市場は商い閑散となるだろう。加えて材料難。変則的に木曜日にオプションのSQが来る。波乱材料にはならないだろうと思うが、薄商いのなか、値段が飛ぶ可能性はある。

米国では7日にセントルイス連銀総裁とミネアポリス連銀総裁が講演する。セントルイス連銀のブラード総裁は「インフレ見通しを考慮すれば、近い時期のさらなる行動は支持しない」と直近発言しており、追加利上げに慎重な姿勢を示している。

主な決算発表は、7日にソフトバンクグループや東レ、大成建設、8日に住友金属鉱山、三菱マテリアル、東京海上ホールディングス、9日に第一生命ホールディングスやMS&ADインシュアランスグループホールディングス、ブリヂストン(1-6月)、10日にSOMPOホールディングスなどが予定されている。

予想レンジは日経平均2万円を中心に前後200円幅程度に収まると思う。

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