日本株銘柄フォーカス

マーケット・アナリスト兼インベストメント・アドバイザー 益嶋 裕が様々な角度から焦点をあてて日本企業を紹介していきます。

益嶋 裕 プロフィール

リーマン・ショックを乗り切り高い飛躍をとげた銘柄たち

一時1万8000円割れとなった日経平均

世界的な株安の連鎖が止まりません。24日のNYダウ平均は一時1,000ドルを超す下げとなり、終値でも588ドル安(3.6%)、ドイツのDAX指数も5%近い大幅安となりました。本日(8月25日)の前場の日経平均は一時793円安の1万7747円まで下落しました。その後は急速に値を戻し、前場の終値は204円高と一気に値を戻しましたが、後場に入って再びマイナスに転じるなど、しばらくは値動きの激しい荒っぽい展開を覚悟しておいたほうが良さそうです。
株安の要因としては中国経済の鈍化が世界経済の減速につながるのではないかとの思惑ですが、もちろん現時点で世界経済の減速まで想定するのは行き過ぎと思われます。ただ、万が一そのシナリオが具現化した場合に備えて、過去同様の危機が起きた際にも力強く危機を乗り越えた銘柄を知っておくのは有効でしょう。直近のその危機とはもちろん2008年に起きたリーマン・ショックです。

リーマン・ショックを乗り切りその後高い飛躍をとげた銘柄たち

本日の銘柄フォーカスでは、"リーマン・ショックを乗り切りその後高い飛躍をとげた"銘柄として、リーマン・ショック後の2008年度-2010年度の各期の営業利益がいずれも黒字で、かつ直近3期でいずれの期も前期比10%以上の営業増益を達成、さらに今期の予想PERが20倍以下と割高感のない銘柄をピックアップしました。リーマン・ショックという暴風雨が吹き荒れる中でもしっかりと営業黒字を確保し、さらに危機が過ぎたあとには高い成長を果たした強さを持つ銘柄たちです。

<選定条件>

・2015年8月24日の時価総額(普通株ベース)が1000億円以上
・2008年度-2010年度がいずれも営業黒字を確保
・直近3期でいずれも前期比10%以上の営業増益を達成
・今期の予想PERが20倍以下


・予想1株当たり配当は会社発表値を利用
・予想配当利回りは(予想1株当たり配当÷8月24日終値)で計算
・予想PER、実績PBRは8月24日時点のQUICKデータを利用

(※)印刷用PDFはこちらよりダウンロードいただけます。

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