シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之が日本企業の決算内容や業界分析等を分かりやすく解説します。
【決算メモ】ツルハホールディングス(3391)
順調なトップラインの伸びで連続の最高益更新へ
ツルハホールディングスが14日に発表した2016年5月期の業績は、売上高が前期比19.8%増の5275億円、営業利益が同16.5%増の313億円となり、売上高、営業利益とも会社計画を上回り、営業利益は過去最高を前期に続いて更新しました。
売上高は、中四国を地盤とするレデイ薬局の子会社化に加えて、110店舗を超える新規出店、さらに4.3%増という高い既存店売上高の伸びもあって2割近い増収となりました。そして営業利益は特別賞与など一時的な費用増(22億円)を吸収して二桁の増益を確保しています。
ツルハホールディングスでは、食品の導入と拡充を進めています。これが客数増につながり、さらに買い上げ点数の増加に結びついています。新たに食品を導入する店舗は前期でほぼ一巡したことから、今期はいち早く食品を導入した初期店舗での食品部門の改装・拡充を図る計画です。
こうしたなか今期は125店舗の新規出店(純増102店舗)に加え、2.2%増の既存店売上高の伸び(上期1.7%増、下期2.7%増)を見込み、売上高が前期比10.5%増の5830億円、営業利益が同18.4%増の371億円となる見通しで、営業利益は連続で最高益を更新する見通しとなっています。
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