日本株銘柄フォーカス

シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之が日本企業の決算内容や業界分析等を分かりやすく解説します。

金山 敏之 プロフィール

【決算メモ】ケンコーマヨネーズ(2915)

上期上振れで通期を上方修正

業務用マヨネーズや惣菜などを手掛けるケンコーマヨネーズが7日に発表した上期決算は、売上高が前年同期比8.3%増収、経常利益が同38.8%増益となりました。売上高は家庭内調理が減少傾向にあり中食や外食が増えるなか、調味料・加工食品事業と惣菜関連事業がともに伸び計画を2.2%上回って着地しています。

経常利益は固定費の増加があったものの、売り上げの想定を上回る伸びに加え、生産性の向上や物流費のダウン、鶏卵を中心とした原材料価格の低下などを背景にほぼ横ばいと見込んでいた計画を大幅に上回りました。その結果、売上高と経常利益はともに過去最高を更新しています。

上期実績が上振れたこともあって通期見通しは上方修正されました。売上高を前期比4.6%増の700億円から5.8%増の708億円に、経常利益を0.4%増の34.5億円から19.3%増の42億円へと引き上げ、経常利益は過去最高となる見込みです。ただ、天候不順によるジャガイモの高騰で原材料価格低下によるメリットは上期から大幅に縮小する見込みで、若干の懸念材料です。

ケンコーマヨネーズでは、2019年3月までに二つの工場の増築と二つの工場の新設を計画しています。資金調達の方法などはまだ決まっていないとのことですが、投資総額は150億円強にのぼる見通しでケンコーマヨネーズにとっては大きな投資となります。

(※)印刷用PDFはこちらよりダウンロードいただけます。

レポートをお読みになったご感想・ご意見をお聞かせください。
ご質問の場合は、「レポート名」を明記のうえ、以下より投稿してください。

過去のレポート


マネックスレポート一覧

当社の口座開設・維持費は無料です。口座開設にあたっては、「契約締結前交付書面」で内容をよくご確認ください。
当社は、本書の内容につき、その正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではございません。
提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更または削除されることがございます。当社は本書の内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。本書の内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。内容に関するご質問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。