ストラテジーレポート

チーフ・ストラテジスト 広木 隆が、実践的な株式投資戦略をご提供します。

広木 隆が投資戦略の考え方となる礎を執筆しているコラム広木隆の「新潮流」はこちらでお読みいただけます。

広木 隆 プロフィール Twitter(@TakashiHiroki)

落ち着きを取り戻しつつある(マーケット・スナップショット)

今月に入っていきなり波乱に見舞われたマーケットも落ち着きを取り戻しつつある。VIX指数は先週半ばに20以下に下がってその水準で落ち着いている。米国株も、いまだに荒っぽい値動きだが、前日比の大幅安大幅高はなくなってきた。ダウ平均、SP500は下げ幅の半値戻し、ナスダックは3分の2戻しを達成している。

なにしろ米国の主要企業の株価が強い。いま世界で最強の企業のひとつと言えるアマゾンは初の1500ドル台を一昨日の取引時間中につけて昨日まで3日続伸である。

20180223_1.gif

無論、下げをすべて埋めて最高値更新である。そもそも、この激震の中、たいして下げなかった。まさに「疾風に勁草を知る」である。AI時代の半導体メーカーの雄、エヌビディアも下げをすべて埋めて今週の初めに最高値を更新した。ネットフリックスも1月末につけた高値に再度迫る勢いである。

思い返してみれば、今年初の営業日1月2日はナスダックの史上初の7000ポイント台乗せから始まった。やはり相場の主役はハイテク株だという暗示だったように思う。

春節の連休明けとなった中国の上海総合指数も昨日は大幅高となった。

日本株は午後になるとグローベックスの先物主導で伸び悩む展開が続いている。東京時間のグローベックス先物など参加者が限定的でなんのインプリケーションにもならないが、そういうものに連れ安してしまうところ、まだまだ市場がナーバスで不安定な証拠だろう。

市場が完全に落ち着きを取り戻すにはもうしばらく時間がかかりそうだが、気が付けば来週はもう3月。春は着実に近づいてきている。

この週末は感謝デー。東京ドームシティホールでお目にかかりましょう。

【お知らせ】「メールマガジン新潮流」(ご登録は無料です。)

チーフ・ストラテジスト広木 隆の<今週の相場展望>とコラム「新潮流」とチーフ・アナリスト大槻 奈那が金融市場でのさまざまな出来事を女性目線で発信する「アナリスト夜話」などを毎週原則月曜日に配信します。メールマガジンのご登録はこちらから

(※)印刷用PDFはこちらよりダウンロードいただけます。

レポートをお読みになったご感想・ご意見をお聞かせください。

過去のレポート


マネックスレポート一覧

当社の口座開設・維持費は無料です。口座開設にあたっては、「契約締結前交付書面」で内容をよくご確認ください。
当社は、本書の内容につき、その正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではございません。
提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更または削除されることがございます。当社は本書の内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。本書の内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。内容に関するご質問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。

利益相反に関する開示事項

当社は、契約に基づき、オリジナルレポートの提供を継続的に行うことに対する対価を契約先金融機関より包括的に得ておりますが、本レポートに対して個別に対価を得ているものではありません。レポート対象企業の選定は当社が独自の判断に基づき行っているものであり、契約先金融機関を含む第三者からの指定は一切受けておりません。レポート執筆者、ならびに当社と本レポートの対象会社との間には、利益相反の関係はありません。