日本政府について
新型コロナウイルスに関わる、様々な活動の制限をするべきか否かなどについての話は、個人々々によって感覚や考え方が大きく違うので、中々書きにくいテーマです。また、感情的にもなりやすいテーマで、違う考え方に対して、とても強い反論も出がちなので、自らの考えをつまびらかにすることが憚られます。それでも尚、やっぱり書いておこうかなと思うことがあるので、今日は敢えて書いてみます。
日本政府の対応に対しては、全く動きが鈍く、他国と比べて情けない、と云う意見がある一方で、ロックダウンもせず自由に行動出来て重症者も桁違いに少ないので、他国に比べて素晴らしい、と云う意見が、真っ向に相反して存在しています。因みに私は外国の人との付き合いが多いですが、彼らはほぼ例外なく、後者の意見、即ち「日本はいいねぇ」となります。私も同感です。東京都の感染者数が最近増えていて心配ですが、用意された重症者用のベッド100床のうち、使用されているのは6床のみと云うことなので、少なくとも結果を客観的に見ると、日本の状況は上手くコントロールされていると、私は思っています。
香港にいる日本人の友人は、新型コロナウイルスに対する香港政府のダイナミックな対応について、本当に素晴らしい、日本も見習うべきだとSNSに書いていましたが、私は民主主義を放棄しつつある政府が、人々の行動をダイナミックに制限することを讃える気にはなれません。世界の多くの国々では、新型コロナウイルス問題と云う有事の中で、行動制限などの私権の制限や、国家権力の強化を進めています。日本政府はそれを行わないで、重症者を出さないと云うもっとも重要な結果をかなりのレベルで実現しているように私には見えます。
もし私が世界の政府の中からひとつだけ政府を選ぶことが出来るなら、少なくとも最近の状況に関わることについては、私は日本の政府を選びたいです。もちろん日本政府に対しては、私はゴマンと文句や批判もあります。それでも尚、新型コロナウイルス問題その他の最近の状況の中で、少なくとも他国に比べると、悪くないと思っています。個人的なつぶやきでした。
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