2月22日、木曜日に、日経平均は史上最高値を更新しました。私はマスコミ向けにコメントを発表させていただきましたが、本来ならばこのつぶやきで書いたことでしょう。
去年の6月末迄の約24年間、一営業日も休まずに書いてきたつぶやきは、私自身にとって掛け替えのないデータベースでした。あの日あの時、世界で、日本で、当社で、或いは私に起きたことに、私はどう考えどう文章にまとめたのか。私にとってはもっとも信頼できるデータベース、私の生き写し、或いは私という媒体を通しての世界の写しがそこにあったのですが、毎営業日から毎週へと頻度を落とした瞬間に、その性質は全く変わってしまいました。
「写し」やデータベースとしての意味はほぼなくなったことを、痛感します。中東やアメリカの問題などでもこの8ヶ月間感じてきましたが、やはり先週の木曜日、日経平均史上最高値更新時に、圧倒的に強く感じました。もう完全に芸風も思いも変えないといけないなぁ。と思いつつも、2月22日に出したコメントはマスコミ宛てで、マネックスの正式なプラットフォームには載っていないので、ここに載せようと思います。2営業日遅れの鮮度が落ちた内容ですが、私の思いを書き記しておきます。
ーーー2月22日の私のコメントーーー
本日、日経平均株価が、史上最高値を更新しました。
1987年に社会人になった頃、街にもマーケットにも熱気がありました。
1989年12月29日に日経平均はピークを付け、それから長い低迷の時期を経て、本日、2024年2月22日に、今再び史上最高値に至りました。
この間ずっと資本市場に全てのエネルギーを捧げてきた私としては、感無量です。
日本の株価が上がると、年金資産も増え、企業のグローバルな買収能力や人材の採用力も高まり、資産効果によって消費を刺激して経済を活性化し、更には株式譲渡課税のベースが上がるので税収も増えることに繋がります。
日本の株価が上がることは、日本にとっていいことばかりです。
今回のことは、もちろん日本企業の不断の努力によって収益力が上がったことが大きな理由です。
同時に、我々証券会社・運用会社グループも当事者として、上場企業のコーポレートガバナンスの進化・株主還元の改善・資本効率の改善などを推進し、また個人投資家の投資環境を劇的に良くし、投資理論の普及などを行い、全般的に日本の資本市場の効率化と性能向上に努めて来たことも、日本の株価復活に貢献していると自負しています。
今後も、資本市場の改善、株価の上昇、ひいては日本全体の生産性の向上に資するように、マネックスグループ各社の力を合わせ、日本社会と個人投資家に貢献していく決意です。
これからの高値は、34年ぶりの高値ではなく、「新高値」です。
過去を振り返って過去を取り戻すのではなく、これからの日本は、前を見て新しい成長を創っていくべきです。
そんなシン・ニホンに大きく期待します。
マネックスグループ会長・マネックス証券創業者 松本大
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