1. 市況レポート

アナリスト夜話(やわ)

大槻 奈那

チーフ・アナリスト大槻 奈那が、金融市場でのさまざまな出来事を女性目線で発信します。

大槻 奈那 プロフィール

第27回 超伝導リニアとハイパーループ

週末に、初めて超伝導リニア新幹線に試乗しました。

リニア新幹線とは超伝導と磁気の技術を使った高速鉄道で、10年後に品川―名古屋間が開業します。ゴム車輪で走り始めた後、磁気の力で車体を地上から10センチほど浮かせて加速、今の新幹線の倍にあたる時速500キロに達します。再び減速してゴム車輪走行に戻る瞬間は、まるで飛行機の"着陸"の感覚でした。

私の小学校の教科書に、未来の山手線のアイデアが掲載されていました。これは、丸く繋がった山手線がノンストップで線路を回り続け、乗客は、回転する円盤状のホームから、電車に乗り移る、というものでした。

かなり突飛な話で、いまや覚えている人も殆どいないようです。しかし、磁気で車体を浮かせて走らせる超伝導リニア技術など、「円形山手線」以上に夢物語のように聞こえます。それを現実の世界で見て、日本の技術応用力と開発の熱意に感動しました。

現在、次の輸送技術として注目されているのは、テスラCEOのイーロン・マスクが考案している「ハイパーループ」です。貨物や人を載せた"ポッド"が、真空に近いチューブの中を、飛行機すら追い抜く時速1,000キロ以上で疾走するというものです。技術的には実現可能なようで、2週間前、韓国政府が開発を発表しています。但しポッドの輸送力の問題や規制、路線の買収など、まだ課題も多いと言われています。

53年前、日本は世界初の高速鉄道を開業しました。しかし、その後スピードでは一部の国に抜かれていますし、多様な発案力も米国主導の感が否めません。

そのような中で、日本がリニアを世界に先駆けて実用化することで、技術の応用力の高さを世界に示して欲しいものです。その経済効果もさることながら、これを見た子供や若者たちが、ハイパーループを超える新たな技術の開発に目覚めてくれれば、何よりの成果だと思います。

【お知らせ】「メールマガジン新潮流」(ご登録は無料です。)

チーフ・ストラテジスト広木 隆の<今週の相場展望>とコラム「新潮流」とチーフ・アナリスト大槻 奈那が金融市場でのさまざまな出来事を女性目線で発信する「アナリスト夜話」などを毎週原則月曜日に配信します。

コラムをお読みになったご感想・ご意見をお聞かせください。
ご質問の場合は、「コラム名」を明記のうえ、以下より投稿してください。

過去のコラム


マネックスレポート一覧

当社の口座開設・維持費は無料です。口座開設にあたっては、「契約締結前交付書面」で内容をよくご確認ください。
当社は、本書の内容につき、その正確性や完全性について意見を表明し、また保証するものではございません。記載した情報、予想および判断は有価証券の購入、売却、デリバティブ取引、その他の取引を推奨し、勧誘するものではございません。過去の実績や予想・意見は、将来の結果を保証するものではございません。
提供する情報等は作成時現在のものであり、今後予告なしに変更または削除されることがございます。当社は本書の内容に依拠してお客様が取った行動の結果に対し責任を負うものではございません。投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようお願いいたします。本書の内容に関する一切の権利は当社にありますので、当社の事前の書面による了解なしに転用・複製・配布することはできません。内容に関するご質問・ご照会等にはお応え致しかねますので、あらかじめご容赦ください。