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Aさん -
最近、FXでもはじめてみようかな、と思ってるんですけど。正直いくら調べても、うまく頭に入ってこなくって。なんとなく、わかるように教えてくれませんか?
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コッキ― -
知らずにはじめることほどこわいことはないんだよう。FXはForeign Exchangeの略で、日本語で言ったら「外国為替証拠金取引」になるね。
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Aさん -
外国為替の、証拠金? むずかしくてよくわからないです。
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コッキ― -
そのままでFXを始めなくて良かったね。いいかい、簡単に言うよ。通貨を売ったり買ったりして、その差で稼ぐのがFX。通貨の価値って、つねに変動してるからね。
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Aさん -
えっと、売買の差で稼ぐってことは、どっちかの通貨が安いタイミングに買って、高いタイミングで売るってことですか?
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コッキ― -
だいたいそんなところだけど、説明をみてみるんだよう。
FXってこんな取引
TOPICS #01
FXとは「Foreign Exchange」の略で、日本語では「外国為替証拠金取引」と呼ばれます。外国為替とは、異なる通貨を交換すること。証拠金は、その交換のための取引に使う担保になるお金のことです。たとえば、海外旅行の時に円を行き先の国通貨に両替しますよね。通貨の交換を投資の手段として利用し、通貨の価値が上がったり下がったり変動することで利益を得る取引です。

FX取引のポイントとなるのが、証拠金です。初心者にとってわかりづらい言葉かもしれませんが、通常の海外旅行での外貨交換の場合は、100円に対して、100円に相当する外貨を交換しますが、FX取引の場合は担保として預けた証拠金の1倍から25倍の取引ができます。これをレバレッジといいますが、[03:FXの取引のコツのページ]で詳しく解説します。このレバレッジをかけることで少額から取引できるのが、FXの大きな特徴でもあります。
FXとその他の取引の違い
TOPICS #02
資産運用や投資の方法は、さまざまありますが、FXはどのような特徴を持っているのでしょうか。日本株、外貨預金と比較してまとめてみました。それぞれにメリット、リスクがあり、目的や向き不向きを判断して取り組みたいものです。
FX | 外貨預金 | 日本株 | |
---|---|---|---|
投資対象 |
通貨ペア
(FXPLUSの場合、16通貨 ペアの取引が可能) |
6通貨 (主要通貨が中心) ※1 | 上場企業 約4000銘柄 |
取引時間 | 平日 24時間 (日本の祝日も取引可能) | 銀行等の営業時間※2 |
平日
9時~11時半 12時半~15時半 |
収益チャンス | 売り・買い | 買い (預金する) | 買い (信用取引の場合、売り・買い) |
インカムゲイン | スワップポイント (金利) | 金利 (満期時または解約時のみ) | 配当金 |
レバレッジ | 最大25倍 | なし | なし (信用取引の場合最大約3.3倍) |
取引に必要な最小費用 |
6,000円
1米ドル=150円、 1,000通貨取引の場合 ※3 |
150,000円
1米ドル=150円、 1,000通貨取引の場合 ※3 |
数万円〜数百万円 |
表をスライドしてご覧ください
- ※1 金融機関によって取扱い外貨の種類は異なります。
- ※2 インターネットバンキングを除きます。
- ※3 外貨振替時の各種手数料は考慮しておりません。
マネックス証券の取引ルールを基に作成
知っておくと便利なFX用語集[初心者編]
TOPICS #03
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コッキ― -
まだまだ、ここまではFXの序の口だよう。どう? もっと学んでみたいと思ったかい?
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Aさん -
もっと知りたいと思うのですが、出てくる言葉がいろいろむずかしくて。まだまだ頭にスーッと入ってこないです。
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コッキ― -
これからFXをはじめようと考えている人に、知っておいた方がいい用語、教えておくよう。記事の中にもちょいちょい出てくるからね。
- 01 約定
- 取引が成立することを約定(やくじょう)といいます。売り手と買い手が価格や数量などの条件について合意し、取引が成立することです。注文方法によって約定タイミングが異なります。
- 02 ポジション(建玉)
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FXで保有中の未決済の取引を「ポジション」または「建玉(たてぎょく)」と呼びます。売付取引のうち決済が完了していないものを売建玉、買付取引のうち決済が完了していないものを買建玉といいます。
たとえば、1米ドル=150円でドルを買った場合、この買い状態が「ポジション」にあたります。 - 03 決済
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決済注文は、ポジション(建玉)を手仕舞うための注文です。ポジション(建玉)を売戻しや買戻しすることにより発生した損益を清算する「差金決済」、未決済のポジション(建玉)を通貨の受渡しにより決済する「現物受渡決済」の二種類ありますが、一般的にFXの決済は差金決済を指します。
※通貨ペアによっては現物受渡決済が可能な証券会社等もあります。 - 04 Ask(買)
- 通貨を買うときの価格のことです。「オファー(Offer)価格」とも呼ばれ、ネット証券会社側からするとお客様へ売り渡す際に提示する価格です。スプレッドの一部を構成しており、売値(Bid)よりも高い価格で提示されます。
- 05 Bid(売)
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通貨を売るときの価格のことです。「Bid価格」とも呼ばれ、証券会社側からするとお客様から買い受ける際に提示する価格です。
Ask(買値)より低い価格で表示されるため、取引時にはこの価格差(スプレッド)がコストとして発生します。 - 06 スプレッド
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通貨を売る価格(Bid)と買う価格(Ask)の差のことです。
通貨ペアごとに買値と売値の両方が提示されており、スプレッドが狭いほど取引コストを低く抑えられます。例えば対円通貨ペアで スプレッドが 0.5銭の際は、BidとAskに 0.5 銭の価格差があることを意味します。 - 07 pips(ピップス)
- 「percentage in point」の頭文字で、為替レートの変動を表す最小単位。日本円を含む通貨ペアでは通常小数点第2位が1pip、米ドルなどの他の通貨では小数点第4位が1pipに相当します。
- 08 ロット(Lot)数
- 取引通貨量の単位のことです。「枚」と表すこともあり、1ロット(Lot)、1枚が表す通貨量は証券会社等によって異なります。国内の証券会社等では1ロット(Lot)1,000通貨か1万通貨が一般的です。
- 09 ロング
- 通貨を買う取引(買いポジション)を「ロング」と呼びます。相場が上昇すると利益になるため、値上がりが期待される状況で有利な取引方法です。
- 10 ショート
- 通貨を売る取引(売りポジション)を「ショート」と呼びます。相場が下落するほど利益が増えるため、値下がりを予測する際に有効です。
- 11 証拠金
- FXや先物、オプション取引等の取引を行う際に証券会社等に差し入れる金銭をいいます。証拠金には、注文成立の際に差し入れる注文必要証拠金と建玉を持ち続けるために最低限必要な維持証拠金の二つがあります。証拠金は取引量に応じて変動し、不足すると取引が制限されることがあります。
- 12 レバレッジ
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少ない資金で大きな取引ができる仕組みです。
「テコの原理」を意味し、少額の資金で大きな取引を行うことができます。
たとえば、レバレッジ10倍を使えば、10万円の資金で100万円分の取引が可能になります。 - 13 証拠金維持率
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証拠金に対する評価額の割合を示す指標です。この維持率が一定の水準(100%)を下回ると、強制決済が発動し、新規注文ができなくなります。
取引を続けるためには、証拠金維持率を常に高めに保つことが重要です。 - 14 スワップポイント
- 2つの通貨間の金利差から発生する利益または損失です。金利の高い通貨を買って低い通貨を売ると、その金利差分を受け取れます。ただし、逆の場合は支払いが発生します。
- 15 自動ロスカット
- 相場の急変動等により予期しない損失の拡大を防ぐため、設定された証拠金維持率を下回った時点で、お客様の建玉を自動的に決済することです。強制決済、強制ロスカットともいいます。
- 16 ボラティリティ
- 相場の変動の大きさを表します。短期トレーダーにとって利益を狙いやすい一方、大きな損失が発生するリスクもあります。「ボラ」と略語でよくいわれます。
- 17 スリッページ
- お客様の注文時に表示されている価格又はお客様が注文時に指定した価格と約定価格とに相違があることをいいます。相場が急変した際に発生しやすく、予想外の損失や利益になることがあります。
- 18 通貨ペア
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FXは2つの通貨を売買して利益を狙いますが、その売買する通貨の組み合わせを通貨ペアと呼びます。
そのため、「米ドルを買う」ではなく「米ドル/円を買う」という考え方になります。