米金融業規制機構は、2016年10月3日(月)よりTick Pilot Program (時価総額等の条件を満たす小型株1,600銘柄に対する呼値変更制度)を導入します。
米国株取引の注文価格の単位は原則1セント単位ですが、本制度の対象となる銘柄は注文価格が一部5セント単位となります。
ご注意
「トレードステーション」(ダウンロード型ツール)で、OCO/OSO注文・ステージ注文のオフセット値を設定した注文を出されている場合、注文銘柄が呼値変更の対象となると、オフセット値が変更されます。詳細はページ下部 「トレードステーション」(ダウンロード型ツール)でのオフセット値の設定についてをご確認ください。
Tick Pilot Programとは
米金融業規制機構が注文時と執行時の呼値変更を導入することで市場に与える影響を調査するために実施するもので、期間は2016年10月3日から2018年10月3日までの2年間(予定)とされています。
制度の対象となる銘柄は時価総額など特定の条件を満たした1,600銘柄であり、毎日変更される可能性があります。
対象となる銘柄は以下の4グループに分けられ、それぞれグループごとに呼値と執行値段の値幅が定められています。
Control Group | 呼値1セント単位 注文1セント単位 執行0.01セント単位 (現行制度からの変更なし) 対象銘柄は銘柄名横に(0)と表示されます。 |
---|---|
Group1 | 呼値5セント単位 注文1セント単位 執行0.01セント単位 対象銘柄は銘柄名横に(1)と表示されます。
※Group1の銘柄の呼値は原則5セント単位となりますが、個人投資家は1セント単位で注文が可能です。 |
Group2 | 呼値5セント単位 注文5セント単位 執行5セント単位 対象銘柄は銘柄名横に(2)と表示されます。 |
Group3 | 呼値5セント単位 注文5セント単位 執行5セント単位 対象銘柄は銘柄名横に(3)と表示されます。
※トレード・アット規制の対象 |
※Group2、3では、現在値より0.05セント以上有利な価格で約定する場合は、個人の注文の場合は5セント以下の単位で執行されることがあります。
※トレード・アット規則とは、ダークプールのような気配が公表されない私設取引所に対して、気配を公表する証券取引所に執行の優先権を与える規制です。ただし、当社ではダークプールなど気配が公表されない私設取引所には注文を接続していないため、実質的にはGroup2と同じ扱いになります。
Tick Pilot Program対象銘柄
対象銘柄は米金融業規制機構ウェブサイト(外部サイトへ遷移します。)にてご確認いただけます。(ページ上段「TSPilotSecurities」(外部サイトへ遷移します。)参照)
各銘柄の行の末尾2文字がグループを表しており、
C - Control Group
G1 - Group 1
G2 - Group 2
G3 - Group 3
となります。
対象銘柄は日々変更される可能性があり、ファイルは毎日1更新されます。
1 夏時間では日本時間15時、標準時では日本時間16時までに更新されます。
オーダーバー・マトリックスでの表示
Tick Pilot Program対象銘柄をオーダーバー・マトリックスで表示した場合は、呼値と注文価格が銘柄に合わせて修正されます。
オーダーバー
- シンボル下に注意喚起メッセージが表示されます。
- 注文価格は各銘柄の注文価格単位に制限されます。
※Group1の銘柄は呼値と注文価格の単位が異なります。マトリックスは呼値(5セント)単位で表示されますが、注文は1セント単位での入力が可能です。
注文に関するご注意
期間指定注文に関するご注意
10月3日(月)以降、本制度が適用されて注文単位が5セント単位となる銘柄について、10月3日(月)以降も有効となる期間指定注文を出している場合、該当注文の注文価格が5セント単位でない場合は10月3日(月)の発注時に失効となります。
期間指定注文を出されている場合には、10月3日(月)発注前に注文価格がTick Pilot Programの各グループごとの注文可能価格単位を満たしていることをご確認ください。
ご注意
「トレードステーション」(ダウンロード型ツール)で、OCO/OSO注文・ステージ注文のオフセット値を設定した注文を出されている場合、注文銘柄が呼値変更の対象となると、オフセット値が変更されます。詳細はページ下部 「トレードステーション」(ダウンロード型ツール)でのオフセット値の設定についてをご確認ください。
複合注文に関するご注意
Tick Pilot Program対象銘柄の注文入力は、各グループごとの注文可能価格単位に制限されますが、複合注文を用いた場合はTick Pilot Programに合わせた注文価格の制限が行われません。
お客様のご入力された価格が対象銘柄の注文価格単位を満たさない場合は、注文は市場で失効となります。
Tick Pilot Program対象銘柄の注文入力の際には、銘柄横に表示されるTick Pilot Programグループ番号をご確認いただき、各グループの注文価格単位を満たす価格でご注文いただきますようお願いいたします。
「トレードステーション」(ダウンロード型ツール)でのオフセット値の設定について
「トレードステーション」(ダウンロード型ツール)で、OCO/OSO注文・ステージ注文のオフセット値を設定する場合、発注価格は設定されたオフセット値と最小呼値の単位に基づいて計算されます。
具体的には、注文発注価格は親注文発注価格から最小呼値単位×オフセット設定値の価格分を差し引きした価格となります。
Tick Pilot Program対象銘柄(Group2,3)は最小呼値単位が従来の銘柄と異なるため、オフセット設定値=差し引き分とならないのでご注意ください。
例)オフセットの設定を0.02とした場合
- 最小呼値の単位が1セントの銘柄の場合 ... 1×0.02=0.02 親注文に2セント加えた価格で注文発注
- 最小呼値の単位が5セントの銘柄の場合 ... 5×0.02=0.1 親注文に10セント加えた価格で注文発注
※ステージ注文で既に設定済みの銘柄が、発注前にTick Pilot Program対象銘柄(Group2,3)へ移行した場合、発注時に最小呼値単位は5セントとして計算されます。注文送信前にTick Pilot Program対象銘柄(Group2,3)へ移行していないことをご確認ください。
※制度開始前から期間指定で既に出されている注文においても、対象銘柄がTick Pilot Program対象銘柄(Group2,3)となった場合は、呼値単位が5セントとしてオフセット値が計算され発注されます。また、Tick Pilot Program対象銘柄は日々入れ替わる可能性があり、注文設定時に対象銘柄でない銘柄でも発注時に対象銘柄となる可能性もありますのでご注意ください。
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