マネックス証券 チーフ・アナリスト 大槻 奈那がパインブリッジ・インベストメンツ株式会社 債券運用部長 松川 忠 氏と共に執筆した共著が株式会社日本実業出版社より出版されましたのでご紹介します。
タイトルは「本当にわかる債券と金利」(1,600円(税抜))。
2012年の安倍内閣発足後、アベノミクスにおいて政策運営の柱に掲げられた日銀による長期国債の買入れや2016年1月のマイナス金利の導入および9月のイールドカーブ・コントロールなどの実施により「債券と金利」に注目が集まっています。
本書はテーマの広さ、内容の深さ、実践的な切り口を特徴に、難解といわれる債券と金利の基本から、日本の現状、債券の歴史と世界各国の債券事情などに加えて、実践編としてプロの債券トレード術に至るまで幅広く解説しています。
たしかに債券というのは、個人が直接投資する機会も限られていますし、かなり小むずかしい数字の世界に支配されています。身近にあってよく知っている製品をつくっている会社や、街中にあるお店を運営している会社などの株式を売買する株式投資にくらべると、おそらく圧倒的にとっつきにくい世界です。しかし、今後3年から5年くらいを見通したとき、個々人が被る最も大きな経済的な問題をはらんでいると思われるのが、債券であり金利なのです。為替レートにも大きな影響を与えますし、国の財政問題も然りです。「債券や金利は、とっつきにくくてわからない」では済まされなくなってくる可能性が高いと思われます。
そうした債券と金利の世界について「本当にわかる」ようにするため、本書では、金利・債券の世界に不慣れな方々にも感覚がつかみやすいように、なるべく事例を入れ、数式を省いて文章で説明するなど、やさしく説明することを心がけました。(中略)
今後、日本の債券・金利市場が何か大きな問題に直面することになっても、本書が読者のみなさまにはその原因や舞台裏がわかり、どのように対応すればいいかを判断できるようになる一助となれば幸いです。
(「本当にわかる債券と金利」(日本実業出版社)より引用)
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チーフ・アナリスト 大槻 奈那 オリジナルレポート
金融テーマ解説
チーフ・アナリスト 大槻奈那が、毎回、旬な金融市場のトピックについて解説します。市場の流れをいち早く把握し、味方につけたいあなたに、金融の「今」をお伝えします。