4月27日から5月6日までいよいよ10連休をむかえます。滅多にない長期連休は「投資家としてレベルアップしたい」とお考えのお客様には絶好の機会かもしれません。本コンテンツでは、マネックス証券でマーケット・アナリストを務める益嶋裕が個人投資家の皆様におすすめする投資関連書籍をご紹介いたします。
※本コンテンツは投資に関する知識の情報提供が目的であり、紹介している書籍の購入を推奨するものではございません。
株式投資関連おすすめ書籍
投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識
ハワード・マークス（著）貫井 佳子（翻訳）
日本経済新聞出版社
益嶋裕より書籍のご紹介
マーケットには1円でも多く利益を稼ぎ出そうと、虎視眈々と機会を狙っている参加者が大勢います。その中で、平均を上回る成績をあげることは決して簡単ではない、そんな当たり前ながら忘れがちな大切なことを著者は繰り返し説きます。そしてマーケットに勝つためにはどのような考え方で望むべきなのか、本書は大切な思考法を授けてくれます。
株を買うなら最低限知っておきたい ファンダメンタル投資の教科書 改訂版
足立 武志（著）
ダイヤモンド社
益嶋裕より書籍のご紹介
著者で公認会計士である足立氏にはマネックス証券のセミナーにも何度もご登場いただいていますが、明快な論旨とわかりやすい内容はお客様から非常に好評です。本書では会社四季報の活用法や決算短信の読み方など投資に役立つ実践的な内容が豊富に紹介さており、本書を読むことで株式投資で大怪我をする可能性が格段に下がると思います。
知ってそうで知らなかった ほんとうの株のしくみ
山口 揚平（著）
PHP研究所
益嶋裕より書籍のご紹介
株式を安く買い、高く売ることは多くの投資家が目指すところですが、では何をもって「安い」と判断できるのかが説明されることはあまりありません。本書はその「安い」の基準を明確に提示しつつ、個人投資家がどのように市場に向き合えば良いかたくさんのヒントをくれます。また、「PER・PBR・ROEの関係」などのコラムも必読です。
資産運用関連おすすめ書籍
難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください！
山崎 元（著）大橋弘祐（著）
文響社
益嶋裕より書籍のご紹介
山崎氏は資産運用の本質を端的にわかりやすく指摘されます。例えば運用コストを下げることがどれほど重要で、そのために個人投資家がどのように行動すればよいのか、またどういった行動をすべきではないのかといった問題を鋭く、遠慮なく、容赦なく言い切ります。本書は資産運用全体を考える上で守るべき原則をわかりやすく示唆してくれる良書です。
ウォール街のランダム・ウォーカー ―株式投資の不滅の真理
バートン・マルキール（著）井手 正介（翻訳）
日本経済新聞出版社
益嶋裕より書籍のご紹介
本書の初版が発売されたのは1973年、なんと45年以上も前のことです。本書はその間ずっと資産運用のバイブルとして高い評価を受けてきました。本書の教えは極めてシンプルで、コストの低いインデックス・ファンドを資産運用のコアに据えるべきだというもので、その証拠が非常に膨大なデータからロジカルに示されます。インデックス投資はしないというお客様も1度は目を通して損はないでしょう。
インデックス投資は勝者のゲーム──株式市場から確実な利益を得る常識的方法
ジョン・C・ボーグル（著）
パンローリング
益嶋裕より書籍のご紹介
本書を執筆したのはあのバンガード・グループの創業者であるジョン・C・ボーグル氏です。ボーグル氏は2019年1月16日に89歳で逝去されましたが、彼とバンガード・グループが個人投資家、資産運用全体にもたらした功績はなんら色褪せることはありません。もちろん本書でも彼の哲学はぶれることなく、「低コストのインデックスファンドを活用した長期分散投資」こそが個人投資家にとって最善の道であると説かれています。
その他のおすすめ書籍
お金の正体
松本 大（著）
宝島社
益嶋裕より書籍のご紹介
当社の代表取締役会長である松本大がお金についての本を出版しました。本書で松本は「お金の正体」を3つの視点から紐解いていきます。また、消費、預金、投資、仮想通貨といったものの正体を松本独自の視点でわかりやすく説明していきます。手前味噌とはなりますが、「お金の正体」という本質に迫る内容ながら投資初心者の方や学生の方に読んでいただいても非常にわかりやすくご理解いただけますのでぜひお読みください。
スノーボール(改訂新版)〔上〕 ウォーレン・バフェット伝
アリス・シュローダー（著）伏見 威蕃（翻訳）
日本経済新聞出版社
益嶋裕より書籍のご紹介
あの「投資の神様」ウォーレン・バフェットの半生に迫った自伝的ノンフィクションです。バフェットが信頼を置く著者が執筆しており内容の信頼性は非常に高いでしょう。なぜバフェットがこれほどまでに多くの人から尊敬を得る人物になったのか、その幼少期はどんな子どもだったのかなど上巻・中巻・下巻まである盛りだくさんの内容です。手軽に読める本というわけではありませんが、だからこそ長期の連休を使ってお手にとってはいかがでしょうか。
【増補改訂】 財務3表一体理解法
國貞 克則（著）
朝日新聞出版
益嶋裕より書籍のご紹介
本書は財務3表と呼ばれる損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書を一体的に理解することで、3表のつながりが見えてくる会計の入門書です。この書籍を読む上で簿記の知識は一切必要ありません。著者が独自に編み出した「財務3表一理解法」に基づき非常にわかりやすく会計の説明がなされていきます。「損益計算書の純利益は貸借対照表のこことつながっていたのか」など目から鱗の知識が盛りだくさんです。