「これからの投資の重要テーマ『SDGs』を学ぶ」と題して、シリーズでSDGsをご紹介するコンテンツの第4弾です。今回は「インパクト投資」を解説いたします。
インパクト投資とは SDGs達成のために必要なこと
出所:三井住友DSアセットマネジメント作成
以下の文章、図表は三井住友DSアセットマネジメントの提供を受けています。
SDGsとインパクト投資
具体例:サファリコムが解決する社会的課題
ネット通販で買い物をしたり、家賃を支払ったりする際、金融機関の送金サービスを使うのは日本では当たり前のこと。ただ、それができるのは金融機関に口座を持っていることが前提です。一方、世界には金融機関に口座を開設できず、こういったサービスを使うことができない人々は少なくありません。
そんな状況が、近年、一変した国があります。東アフリカにあるケニア共和国です。街の中のあちこちに「M-PESA(エムペサ)」という緑色の看板を掲げた店舗が目につきます。携帯端末を使った決済サービスを手がける通信会社、サファリコムの代理店です。
「M-PESA」の仕組みは簡単で、まず、利用者は店舗の窓口で送金額と手数料を払います。次に送金相手に、送金額を伝えるメッセージと暗証番号を携帯電話のメールサービスで送ります。送金相手は、窓口でそのメールと暗証番号を提示すれば現金を受け取ることができます。
ケニアには農村から都市部に出稼ぎに行く貧困層も多く、そうした人々は金融機関の口座を持っていません。その一方で、彼らの携帯電話の保有率は高く、そこに着目して2007年にスタートした安全で手軽な「M-PESA」の送金サービスは瞬く間に受け入れられました。
2017年6月末のケニア国内におけるサファリコムの加入者数は人口のおよそ半分の2,300万人、代理店数は約14万3,000店まで拡大しています。
ケニアは人口が日本の約4割、国土は約1.5倍です。日本国内のコンビニエンスストアの店舗数が5.5万店程度(2018年9月時点)ですから、いかに生活に欠かせないインフラになっているかが分かります。
各種資料をもとに三井住友DSアセットマネジメント作成
社会的課題の解決と「インパクト投資」
こうした様々な社会的課題を世界中の国々が抱えています。それを解決するための資⾦を提供する「インパクト投資」と呼ばれる投資⼿法が近年注⽬を集めています。
インパクト投資の対象となるのは、社会的課題の解決に取り組むと同時に、それによって経済的利益の獲得にも成功している企業です。「新しい市場」を⽣み出し、⾼い成⻑機会を得ることで、業績は拡⼤することが期待されます。
例えば、前述のサファリコムの2018年3⽉期決算では、前期⽐14.3%増(約553億円)の純利益を上げるなど、⾼い成⻑を続けています。
社会的課題から創出される新市場とインパクト投資
各種資料をもとに三井住友DSアセットマネジメント作成
- 上記は情報提供を目的として三井住友DSアセットマネジメントが作成したものであり、特定の投資信託・生命保険・株式・債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。
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- 上記のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。
(2018年11月作成)
ファンドのご紹介
世界インパクト投資ファンド
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