2018年のダウ平均株価は、23,000ドル台後半から26,000ドル台後半にかけて大きく乱高下しました。トランプ大統領による対中貿易摩擦への懸念や、米中間選挙など、重大イベントが目白押しであった2018年。それを踏まえて2019年はどのような相場展開となりそうでしょうか。アメリカ本国にて、最前線で相場を見るプロ2名に、展望をお伺いしました。
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コンテクスチュアル・インベストメンツ マネージング・ディレクター
広瀬 隆雄 氏
三洋証券、S.G.ウォーバーグ証券(現UBS証券)、ハンブレクト&クィスト証券(現J.P.モルガン証券)を経て、2003年、投資顧問会社・コンテクスチュアル・インベストメンツLLCを設立。マネージング・ディレクターとして活躍している。米国企業の動向に精通。米国フロリダ州在住。
将来、新興国株式市場が見直されることを見越し、新興国株式市場をもう一度基礎から勉強し直したい!
マンハッタン・グローバル・フィナンシャルCEO
森 崇 氏
大和証券、米国証券会社ブルーストン・キャピタル等を経て、現在、証券会社 マンハッタン・グローバル・フィナンシャル CEO。在米27年。テレビ東京「モーニング・サテライト」、ロイターテレビ、TBSラジオ等に出演の他、各種新聞、雑誌に寄稿中。米国のみならず、ヨーロッパ経済のマクロ・ミクロに精通し、その簡潔明瞭な語り口は多くのファンを持つ。
シリコンバレーにリサーチ拠点をつくり、最新のハイテクトレンドを発信するとともに、魅力的米国株のご紹介に役立てたく考えています。
2019年 米国株主要指数の予想レンジ
ダウ平均 | S&P500 | ナスダック総合 | ||||
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予想レンジ | 2019年末 | 予想レンジ | 2019年末 | 予想レンジ | 2019年末 | |
広瀬隆雄氏 | 22,859~26,300ドル | 26,300ドル | 2,467~2,835ポイント | 2,835ポイント | 6,559~7,546ポイント | 7,546ポイント |
森 崇 氏 | 25,000~27,000ドル | 27,000ドル | 2,700~2,950ポイント | 2,950ポイント | 7,400~8,200ポイント | 8,200ポイント |
広瀬 隆雄 氏:米国経済は、いよいよ野球で言う「8回裏」へ
- 2019年の米国株式は若干の上昇(+5%程度)を予想している
- 米ドル/円については若干のドル安(-4%程度)を予想している
- 政策金利引上げはストップされる
- 企業収益はハイテクを中心にブレーキがかかる
- ディフェンシブ株が注目される
- 米中貿易戦争の焦点はITセクターに移る