相場環境が不安定な昨今、投資する銘柄にお困りのお客様も多いかもしれません。本コンテンツではマネックス証券の銘柄分析ツール「マネックス銘柄スカウター」を活用し様々なテーマで銘柄をご紹介します。今回のテーマは「15万円以内で買える長期的に業績が好調な銘柄」です。
銘柄スカウターなら投資金額での絞り込みも簡単！
本コンテンツをご覧いただいている方の中には、投資を始めたばかりでまずは少ない金額で投資をしたいという方や、タイミングや投資対象を分散させたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。「マネックス銘柄スカウター」なら、1円単位で投資金額（※）を設定し、条件にあった銘柄を絞り込むことができます。今回は15万円以内で購入できる銘柄のうち、過去の業績推移や直近業績の伸びに注目して長期的に業績が好調な銘柄を抽出して以下で分析していきます。
※投資金額は各銘柄の取得に必要な売買単元と前営業日の終値を元に算出しています（手数料や消費税等の諸経費は含まれておりません）。
15万円以内で買える長期的に業績が好調な銘柄とは？
15万円以内で購入できる銘柄のうち、長期的に業績が伸びていて直近業績も好調な銘柄で割高感の少ないものを「マネックス銘柄スカウター」の10年スクリーニング機能を使って抽出しました。具体的なスクリーニング条件および抽出された銘柄は以下のとおりです。
スクリーニング条件
10年スクリーニングの「条件を追加する」ボタンから詳細条件を設定して抽出します。
【基礎条件】
- 投資金額：15万円以下
【詳細条件】
- 直近の通期売上高：3％以上増収
- 直近の通期営業利益：3％以上増益
- 直近の四半期売上高：3％以上増収
- 直近の四半期営業利益：3％以上増益
- 過去10年間の通期売上高の増収回数：8回以上
- 過去10年間の通期営業利益の増益回数：8回以上
- 予想PER：25倍以下
（出所）2020年1月24日時点のマネックス銘柄スカウター
スクリーニング結果一覧
| 銘柄 （銘柄コード） |
終値 (01/24) |
投資金額 | 売上高 増収率 （通期） |
営業利益 増益率 （通期） |
売上高 増収率 （四半期） |
営業利益 増益率 （四半期） |
売上高 増収回数 (10年間) |
営業利益 増収回数 (10年間) |
予想PER |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 大林組（1802） | 1,237円 | 123,700円 | 7.3% | 12.8% | 3.7% | 12.9% | 8回 | 8回 | 8.1倍 |
| 新日本建設（1879） | 957円 | 95,700円 | 8.3% | 7.1% | 30.6% | 26.2% | 8回 | 9回 | 5.5倍 |
| ビーネックスＧ（2154） | 1,300円 | 130,000円 | 24.8% | 33.1% | 8.8% | 19.7% | 9回 | 10回 | 14.3倍 |
| アルトナー（2163） | 893円 | 89,300円 | 9.8% | 15.3% | 9.3% | 28.4% | 8回 | 8回 | 15.7倍 |
| エスクリ（2196） | 793円 | 79,300円 | 5.1% | 12.4% | 9.9% | 203.7% | 10回 | 9回 | 6.4倍 |
| エイジア（2352） | 1,375円 | 137,500円 | 11.8% | 6.6% | 8.1% | 23.1% | 10回 | 9回 | 18.1倍 |
| ＪＰＨ（2749） | 322円 | 32,200円 | 9.4% | 17.5% | 8.3% | 45.1% | 10回 | 8回 | 23.3倍 |
| コメ兵（2780） | 1,117円 | 111,700円 | 12.0% | 14.5% | 26.9% | 40.6% | 8回 | 8回 | 16.8倍 |
| プレサンスＣ（3254） | 1,291円 | 129,100円 | 19.8% | 33.2% | 43.4% | 47.7% | 9回 | 9回 | 3.7倍 |
| システムＤ（3804） | 1,244円 | 124,400円 | 4.9% | 36.8% | 20.9% | 23.6% | 8回 | 8回 | 19.3倍 |
| クミアイ化学工業（4996） | 932円 | 93,200円 | 6.8% | 36.9% | 7.7% | 159.5% | 9回 | 9回 | 17.2倍 |
| オカダアイヨン（6294） | 1,255円 | 125,500円 | 16.0% | 27.5% | 10.7% | 6.5% | 9回 | 8回 | 10.0倍 |
| ＦＰＧ（7148） | 1,025円 | 102,500円 | 20.7% | 10.5% | 17.3% | 19.3% | 10回 | 9回 | 9.0倍 |
| コンドーテック（7438） | 1,152円 | 115,200円 | 9.5% | 10.5% | 11.9% | 16.3% | 9回 | 9回 | 11.2倍 |
| グリーンクロス（7533） | 950円 | 95,000円 | 5.4% | 4.9% | 12.1% | 8.0% | 10回 | 10回 | 10.4倍 |
| トランザクション（7818） | 1,152円 | 115,200円 | 6.5% | 20.4% | 6.5% | 10.5% | 10回 | 9回 | 22.0倍 |
| センコーＧＨ（9069） | 915円 | 91,500円 | 7.6% | 14.9% | 10.7% | 21.2% | 10回 | 8回 | 11.4倍 |
| セイノーＨ（9076） | 1,467円 | 146,700円 | 3.7% | 11.9% | 6.8% | 29.1% | 9回 | 10回 | 11.1倍 |
| エーアイテイー（9381） | 1,003円 | 100,300円 | 10.6% | 3.1% | 56.5% | 39.9% | 9回 | 8回 | 19.2倍 |
| 丹青社（9743） | 1,318円 | 131,800円 | 10.0% | 9.5% | 18.7% | 242.2% | 8回 | 8回 | 16.8倍 |
| 旭情報サービス（9799） | 1,288円 | 128,800円 | 6.4% | 13.9% | 7.2% | 24.9% | 9回 | 9回 | 13.0倍 |
（出所）2020年1月24日時点のマネックス銘柄スカウター
アナリストによる銘柄解説
10年スクリーニングで抽出された銘柄の一部をマネックス証券のマーケット・アナリスト益嶋裕の解説でご紹介いたします。
主に製造業に技術者の派遣や紹介を行う。研究・開発等の上流工程から製造・流通の下流工程まで人材の派遣が可能なところが強み。堅調な国内事業を軸に英国、中国、インドネシア等で海外事業にも進出。海外M&Aにも積極的。中期経営計画で2019年6月期に約68億円だったEBITDAを2022年6月期には100億円達成することを目標に掲げる。ITの進化で高い技術力を持つ技術者に対する企業のニーズは今後も強まるとみられ同社にとってポジティブに働きそう。予想PERは約14倍と同社の5年平均である約20倍を大きく下回る水準にある。
通期業績推移
（出所）マネックス銘柄スカウター
保育業で国内トップ。国内で180以上の保育園や80以上の学童運営を手掛ける。子育て支援事業のほかにも、給食、研修、物販、海外事業などを幅広く展開。自社での保育園運営だけでなく、他の保育園への開設・運営のコンサルティングも行う。海外事業を今後の長期的な成長の柱に育てるためにベトナムに幼稚園を開設。待機児童問題は国として解決するべき問題であり、長期的に増収増益を続けている同社の事業環境には今後も追い風が続くとみる。予想PERは23倍程度と大きな割高感はない。
通期業績推移
（出所）マネックス銘柄スカウター
カンガルーマークでおなじみの路線トラック便/貨物輸送で国内トップシェアを誇る陸運会社。輸送、自動車販売、物品販売、不動産賃貸、その他の5つのセグメントを展開しており各セグメントともバランス良く売上は拡大中。近年はアジア進出を図る日系企業に対する物流ネットワークの提供を行う。予想PERは約11倍、PBRは約0.7倍と株価は割安に映り、徐々に買い下がっていくには適した水準に思える。
通期業績推移
（出所）マネックス銘柄スカウター
日本、中国、タイ等で物流サービスを展開。年間取扱コンテナ数は22万本に達する。低運賃とスピードを武器にサービスを展開。中国に28箇所の自社拠点を持つなど中国事業には特に強みを持つ。2016年に北米航路に参入、2018年には日新運輸を完全子会社化するなど着実に事業基盤を拡大。米中貿易戦争のさなかでも着実に業績は好転しており競争力の強さを示す。新型肺炎の拡大による物流の滞りなどは一時的な業績下押し圧力になる可能性はあるが、株価が大きく押すようなタイミングがあれば下値を拾いたい。
通期業績推移
（出所）マネックス銘柄スカウター
乃村工藝社（9716）と双璧をなす国内2位のディスプレイデザイン会社。中目黒の高架下の再開発やNYの人気ブラウニーショップの日本1号店の店舗設計などを手掛け高いデザイン力に定評。インバウンド需要もあり業績は堅調に拡大。今期の決算も順調に進捗しており第3四半期時点で営業利益の進捗率は約83％と上方修正や上振れ着地の可能性も。来期にオリンピックに伴う売上が100億円規模で発生することを明らかにしており、今後の業績拡大に期待したい。
通期業績推移
（出所）マネックス銘柄スカウター
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マネックス銘柄スカウターとは
2017年10月の提供開始以来数多くのご好評をいただいている銘柄分析ツールです。「10年スクリーニング」「アナリスト予想」「通常発表されない3ヶ月に区切った企業業績」「セグメント業績」「業績予想修正履歴」など投資判断に役立つ様々な情報をご用意しています。
10年スクリーニング
2019年4月に提供を開始した新機能です。一般的なスクリーニング機能との違いは、直近や通期のデータではなく、過去10年間の業績や直近の四半期業績、アナリスト予想などで高度なスクリーニングが可能な点です。また、マネックス証券のアナリストによる「おすすめスクリーニング」では、話題のキーワードやユニークな条件で手軽に絞り込みいただけます。ぜひ、こだわりの銘柄選びにお役立てください。
出所：マネックス銘柄スカウター
アナリスト予想
各証券会社のアナリストたちの業績予想や目標株価の変更を、ひと目でご覧いただけます。お好みでチャートの表示期間を変更していただくことも可能です。直近1週間でアナリストの上方修正が多かった銘柄は銘柄スカウタートップページにも掲載しています。銘柄分析のスペシャリストであるアナリストたちの予想をヒントに、有望な業種や銘柄を見つけてみましょう。
出所：マネックス銘柄スカウター
3ヶ月に区切った業績表示
3ヶ月ごとの業績を知りたい場合、多くの企業は業績をその期までの累計で発表しているため、自力で手間をかけて算出しなければなりません。この機能をお使いいただくことで手間なくひと目でチェックでき、銘柄分析にかかる手間を大幅に軽減することが可能です。
出所：マネックス銘柄スカウター
セグメント業績
企業が複数のビジネスを手掛けている場合、1つの企業内に成長ビジネスや衰退ビジネスが混在することも少なくありません。銘柄スカウターでは通期で最大5期分、四半期で最大20四半期分のセグメント業績データを掲載しています。セグメントごとに業績をチェックし、企業の本質的価値を計測するためにお役立てください。
出所：マネックス銘柄スカウター
業績予想修正履歴
企業が過去に行った「業績予想修正」を確認できます。企業が主に期初に発表する「その期の業績予想」ですが、保守的な予想を後で上方修正する企業もあれば、強気な予想を下方修正する企業もあります。企業の業績予想のクセを見抜き、投資の参考にしてください。
出所：マネックス銘柄スカウター