元ファンドマネージャーが今注目する投資法とは?

元ファンドマネージャーが今注目する投資法とは?

相場環境が不安定ななか、銘柄選びにお困りの方も多いかもしれません。そこで、元ファンドマネージャーとして豊富な投資経験を持つBコミこと坂本慎太郎氏に10万円前後から始められる注目の投資法についてお聞きしました。本コンテンツでは、坂本慎太郎氏のコラムをご紹介します。

坂本氏がレギュラー講師を務めるセミナー「ツキイチ!銘柄スカウター活用術」についてはこちら

坂本 慎太郎 氏

こころトレード研究所所長

坂本 慎太郎 氏

日系証券会社のディーラーとして株式と先物の売買を経験。2008年から社債・地方債・財投機関債のファンドマネージャーを経験した後、運用計画の策定・株式のストラテジスト、株式のファンドマネージャーとして運用に携わる。 現在はこころトレード研究所を運営し、株・為替・商品先物・不動産等の投資を行う。

10万円前後から始められる注目の投資法とは?

このコラムを読んでいる方の中には「まずは少額で投資を始めてみたい」という方がいるのではないだろうか。少ない元手の投資手法にチャレンジしてみたい方に向けて今回は10万円前後での投資について考えていきたい。

銘柄選びのポイント

押さえておきたい2つのポイント

株式投資をする上で最低限押さえておかなければいけない点がいくつかある。一つ目は「いつまでにいくら儲けたいのか」、二つ目は「インカムとキャピタル」である。
株式投資を始めたばかり、またはこれから始めようとする人に「株式投資でいくら儲けたいですか?」という質問をすると8割くらいの人が「1円でも多く儲けたい」と答える。株式投資はリスクを取って行うものなので少しでも儲けたいと思うのは理解できるがこれでは「株式投資は博打」になってしまう。

「いつまでにいくら」を明確に

そこで株式投資を行う上での第一歩である「いつまでにいくら儲けたいか」を明確にしてもらいたい。その額があなたの年間利益の目標が5%であれば結構楽に達成できる。
結論から先に言うと5%以上の配当利回りになっている銘柄を購入すればよいのだ。配当金に頼った「インカム投資」を行うだけである。
このインカム投資は株式投資未経験者に難しいと思われている「購入のタイミング」、「テクニカル分析」、「ファンダメンタルズ分析の細かい部分」をある程度スキップできる。

年間利益の目標を「配当と株主優待を合わせて5%」と考えることができる人は(配当3%、株主優待2%等)選択できる銘柄の幅も広がるうえ、目標達成までのハードルはさらに下がる。年間120万円までの投資に対する利益や配当が非課税になる「NISA(少額投資非課税制度)」を活用し、目標の金額になるまで株を長期保有していれば目標達成となる。
年始からの暴落で大きく損をしてしまい「しばらく株に向き合いたくない」という投資家は損失をインカムで数年かけて取り返すという考え方もできるので参考にして欲しい。

インカム投資のポイント

減配や無配となる可能性が低い銘柄を探す

インカムの投資の勘所はシンプルで「継続して配当を受け取ることができるか」である。銘柄を選ぶ際に「今後の配当が支払われる可能性が高い」ことに絞ったファンダメンタルズ分析に力を入れよう。
分析をして銘柄を決める際には極力分散投資を心掛けて欲しい。どんなに細かく分析しても減配や無配に遭遇してしまうことはあり、これは預言者でない限り100%避けることができないだろう。しかし、分散投資を心掛けることでそういったリスクを下げることはできる。10万円での投資で資金分散するのは難しいが、減配や無配に遭遇した際のリスクを下げるためにも分散投資を心掛けること、また銘柄をしっかりと分析することは大切だ。
最も大切なポイントは配当を払うことができる業績を維持できるかということになる。例えば世界的に不況となったリーマンショック前後の業績はマネックス証券のツールの「銘柄スカウター」で確認することができるので活用して頂きたい。

例えば、SPK(7466)という企業は自動車補修部品・産業車両部品商社であり、20期を超える連続増配を続けている。長年、連続増配を続けている企業は配当への意識が高く、減配になり難いという傾向がある。ただし、長年連続増配している企業だからといって、高配当利回りとは限らないということは頭に入れておいてほしい。

SPK(7466)の通期業績推移

SPK(7466)の通期業績推移

SPK(7466)の年間配当推移

SPK(7466)の年間配当推移

(出所)いずれもマネックス銘柄スカウター

SPK(7466)の株価推移

SPK(7466)の株価推移

(出所)マネックス証券ウェブサイト

超高配当利回り銘柄にひそむリスク

そのほかのインカム投資のポイントとして「超高配当利回りの銘柄は避けること」「安定した配当を享受できる銘柄を選ぶこと」の2点を意識すると良い。
「超高配当利回りの銘柄は避ける」というとインカム投資を否定しているように感じる方がいると思うが、10%前後の超高配当が予想されている銘柄は減配のリスクが高く、避けた方がいい場合が多い。配当利回りが上位の銘柄は株価が値下がりして高配当になっている場合があるためだ。高配当だと思って投資したものの、減配の発表により「失望売りで評価損」、「貰える配当も減額」という大きな損失につながることが多々ある。直近だと10%を超える配当が予想されていた、FPG(7148)は配当政策の変更により減配となり、株価も調整した。

FPG(7148)の株価推移

FPG(7148)の通期業績推移

(出所)マネックス証券ウェブサイト

減配するかもしれない不安がある企業にインカム投資を行う場合はファンダメンタルズ分析を駆使して企業をとりまく事業環境や業績まで細かく分析しなくてはならない。そうなると初心者や初級者にはハードルが高い投資になってしまう。
ここで高配当投資の必殺技を伝授しよう。その技とは「高配当ランキングの上位50位を切り捨てる」ことだ。
予想配当利回りが5%を超える銘柄は347銘柄(2020年4月24日現在)あるので上位50銘柄を切り捨てても十分高い利回りが享受できる。
上位50銘柄を切り捨てるのは高配当投資に反していると思う方がいるかもしれないが、減配する可能性がある超高配当銘柄を狙うより5%を超える配当を予定している業績が安定している銘柄を選ぶ方が狙い通りのインカムを享受できる可能性が高いと考えるからだ。

インカム投資をする上で注目したい業種・銘柄

インカム投資をする上でオススメのセクターは「海外の景気の変動を受けにくい内需株」だ。その中でも通信会社やガス会社などのインフラなど売上・利益が安定している銘柄が良いだろう。
その中でもインカム投資のために生まれてきたと言っても過言ではないインフラファンドを紹介したい。インフラファンドとは太陽光発電等の売電を裏付けとするファンドである。太陽光発電は天気によって左右されるという印象があるが、週や月単位ではばらつきがあるものの、年単位ではかなり安定した売電価格となるため、予想されている分配金は確保できる可能性が高い。
インフラファンドに投資する上で長期的にインカムを享受したいのであれば超過分配金を極力少なくしているタカラレーベン・インフラ投資法人(9281)がある。保有上位に金融機関が名を連ねているため、プロも他ファンドと比較して超過分配金の少なさに着目して投資していると考えている。インフラファンドには他にもいちごグリーンインフラ投資法人(9282)日本再生可能エネルギーインフラ投資法人(9283)カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人(9284)東京インフラ・エネルギー投資法人(9285)などがあるのでチェックしてみてほしい。

坂本慎太郎氏より本コンテンツをご覧の皆様へ

最後まで読んで頂いてありがとうございます。インカム投資を第一歩として活用して頂けたら末永く株を続けることができる投資家になれると思っています。最近YouTubeの『こころトレード研究所チャンネル』に動画を投稿しております。「10万円で株を買うならこれだ!」という内容で何本か作っていく予定なのでこちらも参考にして頂ければ幸いです。

「こころトレード研究所チャンネル」はこちら

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「ツキイチ!銘柄スカウター活用術セミナー」のご紹介

本コラムの執筆者である坂本慎太郎氏に加え、億り人投資家として知られるDAIBOUCHOU氏、マーケット・アナリストの益嶋裕の3人で、銘柄分析ツールの「銘柄スカウター」を活用した日本株の銘柄選び術を解説するセミナーです。過去のセミナーは「YouTubeマネックスチャンネル」にてオンデマンドでご視聴いただけます。ぜひご覧ください。

「YouTubeマネックスチャンネル」はこちら

マネックス銘柄スカウターとは

2017年10月の提供開始以来数多くのご好評をいただいている銘柄分析ツールです。「10年スクリーニング」「アナリスト予想」「通常発表されない3ヶ月に区切った企業業績」「セグメント業績」「業績予想修正履歴」など投資判断に役立つ様々な情報をご用意しています。

10年スクリーニング

2019年4月に提供を開始した新機能です。一般的なスクリーニング機能との違いは、直近や通期のデータではなく、過去10年間の業績や直近の四半期業績、アナリスト予想などで高度なスクリーニングが可能な点です。また、マネックス証券のアナリストによる「おすすめスクリーニング」では、話題のキーワードやユニークな条件で手軽に絞り込みいただけます。ぜひ、こだわりの銘柄選びにお役立てください。

銘柄スカウターに「10年スクリーニング」機能を追加

出所:マネックス銘柄スカウター

アナリスト予想

各証券会社のアナリストたちの業績予想や目標株価の変更を、ひと目でご覧いただけます。お好みでチャートの表示期間を変更していただくことも可能です。直近1週間でアナリストの上方修正が多かった銘柄は銘柄スカウタートップページにも掲載しています。銘柄分析のスペシャリストであるアナリストたちの予想をヒントに、有望な業種や銘柄を見つけてみましょう。

出所:マネックス銘柄スカウター

3ヶ月に区切った業績表示

3ヶ月ごとの業績を知りたい場合、多くの企業は業績をその期までの累計で発表しているため、自力で手間をかけて算出しなければなりません。この機能をお使いいただくことで手間なくひと目でチェックでき、銘柄分析にかかる手間を大幅に軽減することが可能です。

出所:マネックス銘柄スカウター

セグメント業績

企業が複数のビジネスを手掛けている場合、1つの企業内に成長ビジネスや衰退ビジネスが混在することも少なくありません。銘柄スカウターでは通期で最大5期分、四半期で最大20四半期分のセグメント業績データを掲載しています。セグメントごとに業績をチェックし、企業の本質的価値を計測するためにお役立てください。

出所:マネックス銘柄スカウター

業績予想修正履歴

企業が過去に行った「業績予想修正」を確認できます。企業が主に期初に発表する「その期の業績予想」ですが、保守的な予想を後で上方修正する企業もあれば、強気な予想を下方修正する企業もあります。企業の業績予想のクセを見抜き、投資の参考にしてください。

出所:マネックス銘柄スカウター

国内上場有価証券取引に関する重要事項

<リスク>

国内株式および国内ETF、REIT、預託証券、受益証券発行信託の受益証券等(以下「国内株式等」)の売買では、株価等の価格の変動や発行者等の信用状況の悪化等により元本損失が生じることがあります。また、国内ETF等の売買では、裏付けとなっている資産の株式相場、債券相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等(これらの指数を含む。)や評価額の変動により、元本損失が生じることがあります。信用取引では、元本(保証金)に比べ、取引額が最大3.3倍程度となる可能性があるため、価格、上記各指数等の変動、または発行者の信用状況の悪化等により元本を上回る損失(元本超過損)が生じることがあります。

<保証金の額または計算方法>

信用取引では、売買金額の30%以上かつ30万円以上の保証金が必要です。

<手数料等(税抜)>

国内株式等のインターネット売買手数料は、「取引毎手数料」の場合、約定金額100万円以下のときは、成行で最大1,000円、指値で最大1,500円が、約定金額100万円超のときは、成行で約定金額の最大0.1%、指値で約定金額の最大0.15%を乗じた額がかかります。ただし、信用取引では、「取引毎手数料」の場合、約定金額が200万円以下のときは、成行・指値の区分なく最大800円が、約定金額200万円超のときは、成行・指値の区分なく最大1,000円がかかります。また、「一日定額手数料」の場合、一日の約定金額300万円ごとに最大2,500円かかります。約定金額は現物取引と信用取引を合算します。(非課税口座では「取引毎手数料」のみ選択可能ですのでご注意ください。)単元未満株のインターネット売買手数料は、約定金額に対し0.5%(最低手数料48円)を乗じた額がかかります。国内ETF等の売買では、保有期間に応じて信託報酬その他手数料がかかることがあります。国内株式等の新規公開、公募・売出し、立会外分売では、購入対価をお支払いただきますが、取引手数料はかかりません。IFAコースをご利用のお客様について、IFAを媒介した取引の売買手数料は、1注文の約定金額により異なり、2億円超の約定金額のとき最大手数料345,000円かかります。詳しくは当社ウェブサイトに掲載の「IFAコースの手数料」をご確認ください。

<その他>

お取引の際は、当社ウェブサイトに掲載の「契約締結前交付書面」「上場有価証券等書面」「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」を必ずお読みください。

情報提供に関するご留意事項

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