最近、新聞やテレビ、インターネット上で「SDGs」「ESG」という言葉を目にする機会が多くなってきました。これらの単語は金融・投資の世界とも密接にかかわるものです。
今回は、「SDGs」と「ESG」に詳しいUBSアセット・マネジメント投信営業部 鮎澤 大樹氏とカタリスト投資顧問取締役副社長COO 小野塚 惠美氏に、今さら聞けない「SDGs」と「ESG」の意味やこれらの歴史についてわかりやすく解説していただきました。
動画で解説!「SDGs」と「ESG」
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- 収録日:2021年4月15日(木)
出演者プロフィール
UBSアセット・マネジメント株式会社 投信営業本部 投信営業部 副部長
鮎澤 大樹 氏
日系証券会社、日系運用会社を経て2014年UBSアセット・マネジメント入社。2020年より現職。大学時代は、理工学部にて確率統計学を専攻。
カタリスト投資顧問株式会社 取締役副社長COO
小野塚 惠美 氏
上智大学卒業後、1998年JPモルガン銀行入行。2000年よりゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社において多岐にわたる資産運用業務に従事。2016年からは日本におけるスチュワードシップ責任推進の統括としてESG(環境・社会・ガバナンス)リサーチ、企業との対話を年間200社以上実施。2020年4月カタリスト投資顧問株式会社入社。2020年5月より現職。
<業界活動>
ジャパン・スチュワードシップ・イニシアティブ(JSI)運営委員会委員長
Sustainability Accounting Standard Board (SASB) FSA Japan Community Co-Champion
動画でご紹介している「SDGs」「ESG」関連ファンド
UBS MSCI先進国ESG株式インデックス・ファンド(愛称:みらいゲート・先進国ESG)
国・地域別構成比
アメリカへの投資が半分以上を占めています。日本への投資比率も約10%あるようです。先進国の株式で構成されているため、中国などの新興国への配分はありません。
(出所:2021年3月末の月次レポートよりマネックス証券作成)
業種別構成比
比較的業種ごとのバランスが取れているとみられます。米国市場全体で比重が高い「情報技術」は、最も構成比率が高いですが、ほぼ同じ割合で「一般消費財・サービス」「金融」「ヘルスケア」といった米国経済を支える業種も組み込まれています。
(出所:2021年3月末の月次レポートよりマネックス証券作成)
組入れ上位銘柄(銘柄数:335銘柄)
マイクロソフトが1位にランクインしているのは意外と思われるかもしれません。マイクロソフトは2020年1月に「2030年までにカーボンネガティブになること」を発表しています。これは直接的および電力消費による間接的に排出してきた二酸化炭素の環境への影響を、2030年までに排除する計画です。
組入れ第2位のテスラは、非常にわかりやすい例です。電気自動車の開発・生産は、二酸化炭素の排出を削減し、環境に優しい企業と言えるでしょう。
このように米国企業が多く上位に入っているのは、、ただ経済規模が大きいだけではなく、環境・社会・ガバナンスの観点で高く評価されている企業が多いということでしょう。
銘柄名 | 国・地域 | 業種 | 構成比率 |
---|---|---|---|
マイクロソフト | アメリカ | 情報技術 | 4.91% |
テスラ | アメリカ | 一般消費財・サービス | 4.27% |
プロクター・アンド・ギャンブル・カンパニー | アメリカ | 生活必需品 | 2.94% |
ウォルト・ディズニー・カンパニー | アメリカ | コミュニケーション・サービス | 2.92% |
エヌビディア | アメリカ | 情報技術 | 2.89% |
ホーム・デポ | アメリカ | 一般消費財・サービス | 2.88% |
ASMLホールディングス | オランダ | 情報技術 | 2.27% |
ロシュ・ホールディングス | スイス | ヘルスケア | 1.99% |
ペプシコ・インク | アメリカ | 生活必需品 | 1.72% |
セールスフォース・ドットコム | アメリカ | 情報技術 | 1.69% |
(出所:2021年3月末の月次レポートよりマネックス証券作成)
UBS MSCI先進国ESG株式インデックス・ファンド(愛称:みらいゲート・先進国ESG)
- 主としてETFへの投資を通じて、MSCI ワールド SRIロー・カーボン・セレクト 5% イシュアー・キャップド・インデックスに概ね連動する投資成果を目指して運用を行います。
- 同インデックスは、先進国の環境(E)、社会(S)、ガバナンス(G)の観点で評価が高い世界の企業の株式の中から、持続可能な社会構築のため特定のビジネスに関与する企業を除外し構成されます。
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マネックス・アクティビスト・ファンド
マネックス・アクティビスト・ファンドは、個人投資家と日本企業の架け橋となる、世界でも珍しいアクティビスト・ファンドです。日本拠点のプロフェッショナルたちが、変革期を迎える割安な日本企業に中長期的に投資します。
(出所:マネックス・アクティビスト・特設サイト)
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マネックス・アクティビスト・ファンド
<ファンドの特長>
- 個別企業の分析を重視したボトム・アップ手法による銘柄選択により比較的少数の銘柄に投資します。
- 対象企業に対しては、目的を持ったエンゲージメント(対話)や提案を行い、企業価値と株主価値の中長期的な向上を目指します。
- マザーファンドは、カタリスト投資顧問株式会社より投資に関する助言を受けて運用します。
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