- いまさら聞けない!?ボリ平のFX基礎講座
- 順張り系で超シンプルな自動売買、それがオートレール
下巻に続く...(5月下旬頃公開予定) - カリスマFXトレーダーボリ平プロフィール
前回号「これがFX勝ちパターンだ!FXオートレール・ラボvol.2」はコチラ
前々回号「テスト結果や設定例アリ!FXオートレール・ラボvol.1」はコチラ
いまさら聞けない!?ボリ平のFX基礎講座
1.そもそもFXってなんだっけ?
FXとは、株式や金などの商品とは違い、単なる通貨と通貨の交換です。株式や金などはその「モノ」の価値が上がったり下がったりを売買するのに対し、FXは交換する通貨どうしの強弱により取引条件(為替レート)が変わります。任意のタイミングで通貨を交換し、その利ザヤを稼ぐ取引です。
【MonexTraderFX】
(MonexTraderFXより)
「FX」はForeign Exchangeを短縮した言葉、そのまま訳せば外国為替の交換です。ですから普段のマーケット情報などで「米ドル/円上昇・下落」といいますが、その時の交換条件が良ければ儲かるし、悪ければ儲からないだけ。FXでは上昇・下落に良い・悪いはないのです。
2.FXは値頃感がない
株式や金などの現物は今の価格に対し「高い・安い」という評価額(値頃感)がありますが、FXの場合はただの通貨の交換なので、値頃感は存在しません。これまでの米ドル/円相場を振り返ってみると、1米ドル:75円の時もあれば、125円の時もありました。今後1米ドル:60円になることも、200円になることも(それ以上の場合も)可能性としてはあります。1米ドル:100円が円安水準なのか、円高水準なのかは、その時の為替レートによっても見方が変わるため、値頃感を持たずに取引することが大切です。
(MonexTraderFX 米ドル/円週足チャート)
3.FXは売りも買いも同じ
FXは2つの通貨の交換ですから、【米ドル/円買い】という注文は、「円を売って、米ドルを買う」であり【米ドル/円売り】は「米ドルを売って、円を買う」という取引です。株式投資からFXを始めたばかりのトレーダーがなかなか「売り」から入れない、という話を聞きますが、FXは売りも買いも同じことですから、利益が出そうなポジションを取る(=売りも躊躇なく行う)を徹底していきましょう。(※多くの通貨ペアでは、売り建玉にマイナスのスワップポイントが付く事が多いです)
4.FXのチャートを参考にする
そうは言っても「チャート」と呼ばれるグラフを投資判断に使います。チャートの値動きはその通貨ペアの上昇・下落を表しているため形的には株式や商品相場と同じ判断になります。
- 価格が上昇する=買い
- 価格が下落する=売り
FXトレードのイメージトレーニング
【スマホアプリ】
チャートをひっくり返したらどう見える?
(MonexTraderFX for SmartPhone)
FXで売りか、買いか?を判断をする練習をしてみましょう。お手元にあるFXのチャートを見てください。(出来ればスマホがベスト)もし、そのチャートを見て「その通貨ペアを買いたい!」と思ったら、チャート画面の上下をひっくり返してくみてださい。上下が逆になったチャートを見て「その通貨ペアを売りたい!」って思うかどうか? 新たな視点が生まれるかもしれません。
5.逆張りをおすすめしない理由
投資法には逆張りと言って、価格が「下がったら買い・上がったら売る」というトレンドの逆方向にポジションを取るという方法があります。株式の場合、「将来上昇が期待できる割安株を買う」という作戦がありますが、FXではおすすめしません。どこが最高値または最安値なのかがわからないのです。「相場が下落、最安値で買って反転期待をしていたら、そこから更に急落して大損。」というケースはよく見られます。トレンド方向にポジションを持っていたら(順張り)、大損どころか、トレンドの波に乗ればビックチャンスをつかむことだって出来るのです。
6.なぜFXで勝てないのか?
FX取引は基本的に「売りと買い」の2通りしかありません。確率から言えば五分五分の勝負のはずなのに、一般的に負けている投資家の方が多いと言われています。これには利確と損切りに問題があると考えます。トレードで勝者になるには「損切り上手」になることです。「損失を小さくし、利益を大きく獲ること...」つまり実はトレードの勝率は関係ないのです。勝率よりもいくら資産を増やせたか?が大切です。しかし「勝つ=正しい」と思ってトレードをしているわけですから、「自分の負け=失敗」を認めたくないのが人間です。これがとっても難しい。裁量取引において、損切り上手の勝ち組トレーダーになるのはそう簡単ではありません。
順張り系で超シンプルな自動売買、それがオートレール
7.じゃあFXってどうやったらいいの?
<自動売買=シストレ>
日々の積み重ね、トレード経験がない初心者トレーダーでも利益を出していく方法として、「自動売買」という方法があります。自動売買とはあらかじめ設定された売買ルールに対し、人間ではなくシステムが自動で取引してくれるトレード方法です。一度設定したら、あとは24時間自分に変わってトレードをしてくれるという点が便利です。自動売買というとMT4などにEA(エキスパートアドバイザー)を入れて運用するシステムトレードをイメージする人が多いと思います。
ただし一般的なシストレには問題点も多いと言われています。
- 売買ルールのロジックが明確でなく、どのような運用なのかわからない
- プログラミング知識がないとドローダウン(未確定損失が拡大する)時に修正できない
このような難点があった為、私は買っても負けてもしっくりこない、と思って敬遠していました。
<リピート系注文とは>
同じ自動売買でも「リピート系注文」というものがあります。リピート系注文にもいろいろありますが、シストレと違い、難しいプログラミングの知識がなくても「シンプルなロジックを自分で簡単に設定できる」という点が優れています。しかし、これはこれで、各リピート系注文共通の問題点を抱えているのも事実です。
- 設定する数値が決められない
- 逆張りになりやすい
8.そこで順張り系の超シンプルな自動売買の登場!
2017年1月、ついに私の懸念点を解消する自動売買ツールが登場しました。それがマネックス証券FX PLUSの「オートレール」です。リピート系注文の一種ではあるのですが、オートレールなら相場のトレンドに合わせた順張りのトレード戦略、しかも注文方法が簡単です。これならちょっと挑戦してみる価値あり、だと思いました。
【オートレール買いのイメージ図】
オートレールは上(買い)下(売り)を選んでトレンドに追従していく順張りスタイルです。(上・下という注文方法もあります。)損失はトレールで設定している分のみで利益はトレンドが続く間はどこまでも伸ばせます。
<まとめ>
FXは通貨の交換
裁量取引には限界がある(勝ち組2割)
自動売買は順張り系のオートレールがおすすめ
9.ボリ平流!かんたん!オートレールの使い方
【取引画面】
まず、マネックス証券のFX口座【FX PLUS】にログインします。次にトップ画面「オートレール/クイック注文」のタブから「オートレール」を選択し、オートレール(新規)を確認する、と続きます。
【注文画面拡大】
仕掛けるのはこれだけ!
オートレールの新規注文で選択する項目は8つだけ。
設定が終わったら「次へ」を選択し注文内容を確認。良ければ『設定』ボタンを押す。
新規オートレール注文完了。あとはほったらかし。オートレールが24時間自動で取引してくれます。
次回は、そのオートレールの仕組みや実際のトレード法などについて具体的にご説明します。
オートレールで大切なのは「設定値」。どの通貨ペアをどんな値幅でトレールを仕掛けたらいいか?次回はこれについて解説したいと思います。
カリスマFXトレーダー「ボリ平」こと矢澤明美氏プロフィール
ボリ平(矢澤 明美 氏)
2005年に会社員として働く傍らで、株のデイトレードをスタート。2006年FXに転向。2007年から投資ブログ「3万円からのFX投資生活」http://www.borihei.comをスタート。
そして2010年からのFXレバレッジ規制を機に、バイナリーオプション、CFD、日経225先物、商品先物なども幅広く取引するようになる。2012年のアベノミクス相場では6か月で3千万円稼いだ実績も。
2013年7月投資利益を資本金とする株式会社を設立。専業トレーダーとなり現在に至る。
主な手法
ボリ平ドラゴン式、ロンドンコーリング手法、ハイロウズOCO手法
レンジ相場も、トレンド相場も、アナタに代わって自動でトレード!見ないと損!?オートレール早わかり講座
FX PLUS(外国為替証拠金取引)をはじめるには・・・
FX PLUSは、マネックス証券の「証券総合取引口座」と「FX PLUS取引口座」の2つの口座を開設すると、ご利用いただけます。もちろんどちらも口座開設・維持費は無料です。
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