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新オートレールを徹底検証 上巻:オートレールラボ

オートレール・ラボ vol9

2018年1月に、カンタン・カシコイ自動発注オートレールが、大きく進化しました。オートレールはFX初心者の方でも、裁量トレードに慣れた方でも、わずか数項目の設定をすれば、自動で損切りチョコチョコ、利益はジックリ伸ばす順張り型のトレードができるツールです。この度「予約機能」「損失限定機能」が追加され、さらにご利用いただきやすくなりました。
その進化したオートレールを、元外銀ディーラーで現在は金融コンサルタントとして活躍する山中康司氏に、徹底検証していただきます。

オートレールとは何か、を再確認

FX PLUSに搭載されている「オートレール」が1月29日に大きく進化しました。当記事では、上巻で進化したオートレールを紹介した後、下巻で実際にデモ取引で稼働させた結果を分析していくこととします。

オートレールは「FX取引で重要だけれども、なかなか実行できない取引の基本」が自動実行されるという仕組みを持つ、優れた取引ツールです。

その取引の基本とは、

ルール1:明確なルールに基づいて売買すること

ルール2:ストップロスを必ず置くこと

ルール3:証拠金管理をしっかりとすること

の3つです。

投資の世界では、上記ルール1の代わりにサイコロを振って売買するというランダムな仕掛けを用いた場合でも2と3を守れてさえいれば勝てずともあまり負けることがない、と言われています。似た例えに株の銘柄選びで「サルがダーツを投げてもあまり負けない」という話もありますが、それでも負けてしまい退場する投資家が多いのは何故でしょうか。

それは、3つのルールをどこかで守らなくなってしまうからにほかなりません。逆に3つのルールをきっちりと守れる取引ツールがあれば、大きく負けて退場するようなことにはなりません。そうした考え方にもとづいてオートレールは設計されています。

オートレールでは基本スタンスとして順張りでのみ売買を行います。これは順張りであれば利大損小(利益は大きく損失は小さく)という理想的な状態を作りやすいものの、逆張りの場合は逆に損失が大きくなってしまうことが多いという、投資のプロの間では一般的な経験則によるものです。

そして、オートレールの仕組みは一般的な言葉を使えば、

①イフダンによる仕掛け

  +

②トレーリングストップ

  +

③リピート注文

と3つの構成要素に分解できます。順に見て行きましょう。

構成要素①:イフダンによる仕掛け

オートレールは、新規建て注文と決済注文を同時にセットするイフダン注文が基礎となります。
イフダン注文の新規建て注文を「仕掛け」と呼びますが、新たな機能が加わり、2種類の仕掛けができるようになりました。

(1)積極的な逆指値による順張り
(2)逆張り的発想の順張り(New!!)

買いを例に説明します。

(1)は、現在値が100円で、101円に上がったら新規の買いポジションを建てるという仕掛けです。現在よりも値段が上がっていくだろうと考える場合に選びます。

一方で(2)は、現在値が100円で、98円まで下がってから反転して99円に上がったら新規の買いポジションを建てるという仕掛けです。 現在よりも値段が下がるが、ある金額で反転してその後上がっていくだろうと考える場合に選びます。

つまり(1)積極的な逆指値による順張りでも、(2)逆張り的発想の順張りでも、思惑に反して、セットしてから下げ続けた場合にはポジションを取ることはありません。

構成要素②:トレーリングストップ

次は、決済注文についてです。
オートレールの決済注文は、1種類で、「トレーリングストップ」という手法を元にしたトレール注文になります。
トレーリングストップは、簡単に言うと損切り予定(=ストップロス)注文が相場に合わせて自動的に有利な価格に追尾していくという注文手法で、投資の世界では古くから知られています。

買いを例に説明します。
100円で買い建てし、当初ストップロスを現在値から1円下げた場合、とセットした例が以下の図です。

一番左側の100円で買い(赤丸)、ストップロス注文が99円でセットされています。マーケットレートが101.20円まで上がった時に、ストップロス注文も100.20円へと同じ値幅だけ動きます。
その後、マーケットレートが下がってもストップロス注文の水準は動かず、思惑通りに値段が上昇した時のみ同じ値幅だけ水準を上げています。
一番右側の段階ではトレールによってストップロス注文の水準が101.20円まで上がっていたため、値段が101.20円に下がったタイミングで決済注文が約定します。

決済の直前に102.20円まで上がっているので、そこで決済できた方が利益が出るのではと思われるかもしれません。しかし、私の意見としては、相場は天井や大底は狙うものではありません。「天井売らず底買わず」と相場格言にもあるように後からわかることを気にする必要はないのです。

構成要素③:リピート注文

ここまで説明してきた①と②のセットを、連続的に注文すること(=リピート注文)でオートレールは完成します。「逆張り的発想の順張り」の「売り」を例に説明します。

上の図では現在値が100.30円、104円まで上がったら売りたい(=基準価格)という逆張り的発想の順張りの売りをセットします。基準価格を104円とセットすると104円を超え、再び104円に下がってきたところで最初の売り仕掛けです。

そしてリピート注文の設定として、1円間隔で売り下がりを最大5本、ストップは1円という設定の例です。1本目の104円の売りから、103円、102円、101円、100円と順張りで売り下がり(ピラミッディングと言います)、98.75円まで下がった段階でストップが99.75円まで下がっていますから、その後の戻し局面で99.75円で全ての建玉が決済されていることがわかります。

まとめると、

  1. 仕掛け(売りか買いか、順張りか逆張り的発想の順張りか)
  2. トレーリングストップ(値幅は自由に設定可能)
  3. リピート注文(トリガー間隔と最大本数は自由に設定可能)

の3つの設定を行うことで、自分自身のシナリオに沿った明確なルールでもって、トレーリングストップを使い、リスク管理をともなったFXの売買を行うことが出来るのです。

オートレールが初めての方も、進化したオートレールがピンと来ない方もこれで仕組みは理解できたことと思います。次回は実際に取引画面を開いて具体的な設定例について見て行くこととします。

オートレールの詳細仕様に関してはコチラをご確認ください。

講師ご紹介

山中 康司(やまなか やすじ)氏

山中 康司(やまなか やすじ)氏

1982年慶応義塾大学卒業後、バンク・オブ・アメリカ入行。1983年から為替トレーディング業務に従事し、1989年バイスプレジデント。1993年プロプライエタリー・マネージャーとして債券、デリバティブ等の取引にも携わる。
1997年日興コーディアル証券に移り、日興シティ信託銀行外為推進課長。1999年為替資金部次長として為替トレーディングとマーケティングを統括。
2002年金融コンサルティング会社アセンダントを設立、取締役。
独自の為替予測によるレポートを配信、セミナー講師、コンサルティングをつとめている。著書に『FX ボリンジャーバンド常勝のワザ』、『FXデイトレシステム投資術』、『ど素人がわかるFXチャート&経済指標の本』、『金融占星術入門』他、内外専門誌への執筆、セミナーDVD等多数。

初心者にも、忙しい方にもおすすめ!オートレール(複合注文)とは!?

オートレールは1回のカンタンな設定で持続的・自動的に、FX取引が行われる自動の注文方式です。
想定通りの上昇相場、レンジ相場であった時は利益を最大限追求し、思惑と反対だった場合も、トレールの仕組みが損切りを徹底。リスクを最低限に抑えることができます。

下記シミュレーションはオートレール設定を「買い」にした場合のものです。

オートレールの仕組みはカンタンで、トレール注文が、所定のリピートロジックに従って連続・複合していきます。そのため操作も簡単。通貨ペアや取引数量といった基本的な設定項目以外でも、わずか5項目さえ入力すれば、発注が可能です。

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